
今年も干支の扇子を頂きました。
子丑寅卯辰巳……(ネズミ、牛、トラ、ウサギ、龍、ヘビ…)の順番は、昔々、元日に神殿へやって来た動物の順番だったという昔話があります。
牛は「おら、歩くのが遅いから、早めに出発しねえと」と大晦日の晩に出発します。
それを見たネズミは「それなら、おいらは牛の背に乗って寝て行こう」と、ちゃっかり牛の背に飛び乗ります。
元日の朝、神殿へ一番乗りでやって来たのは牛。「やった~! おらが一番だ!」と門の中へ入ろうとしたその時、ネズミが牛の背からピョ~ンと飛び下りて門の中へ!
こうして1着ネズミ、2着牛、3着トラ、4着ウサギ……と、その年の守り神となる動物の順番が決まったそうです。
この昔話を喜劇の踊りにしたのが、ふきの会の舞踊劇『猫いらず~十二支萬歳(じゅうにしまんざい)』(作/坂東冨起子)です。
坂東冨起子