武蔵野市の課題──「首長のリーダーシップと市政運営手腕と姿勢を問う」 | フカキミの……『いっぽいっぽ通信』ONLINE

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こんにちは、深田貴美子です。武蔵野市議会議員2期生、折々の活動報告や日々のできごと、思うこと……皆さん、いっしょに考えていただけませんか?

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2009年12月 第4回市議会定例会一般質問
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「首長のリーダーシップと市政運営手腕と姿勢を問う」として、大きく4つの分野について質問をしました。

1)新クリーンセンターは、各種センター機能を集約し、複合施設化すべきでは。
→提案も踏まえ財源の確保を検討したい。

2)武蔵野プレイスは、理念や目的の明示なく選書が先行しているが、どう考えるか。
→既存図書館をベースに、自然科学や芸術系など、市民活動支援関連の選書も行う。

3)外環本線と外環の2を別事業と考え、計画線上の住民の実態把握をすべきでは。
→内部で課題を示しており整理に努める。

4)天下り等の観点から、財団の理念と適正報酬、職員配置体制の指針を策定しては。
→財団の統廃合や再編、公募による指定管理者への柔軟な対応等を検討する。

【課題】

1)議会では、新施設をどこに置くのかという議論に終始していますが、そもそもごみを今後武蔵野市単独で処理を行うのか、三鷹市と調布市のように広域事業として行っていくのかの展望が必要ではないでしょうか。

2)その前提として、市がごみの分別をどの程度までおこなっていくのかという「資源化の姿勢と展望」を示す必要があります。発生する「売電」によって、費用対効果が大きく変わるのが現在のごみ処理施設の現状です。つまり、燃やすごみがなければ、売電は発生しない。したがって、市=首長のバランス感覚とリーダーシップが問われると言えます。足湯などのクリーンセンターを財源とする施設は、利用者数やコストの面から後々お荷物施設となることから、近年どの自治体でも併設を避け、むしろ別財源の施設との複合化を前向きに検討しています。

3)外環については、市は「対応の方針への要望書」を提出した段階で、本線の容認へと大きく舵を切りました。つまり、市がこれまで掲げてきた「地上・地下事業の一体化論」は、前提が大きく変わってしまったといえます。政権が変われば外環はなくなると思っている方もいらっしゃるようですが、地下計画の事業決定をした「国幹会議」では、民主党議員が事業決定に元気よく挙手をしていました。
いつでも最後に置いてきぼりにされるのは市民です。両刃の剣ではありますが、市は市民の生命と財産を守るためにも、計画線上の当事者の声をヒアリングする責務があります。いまだに、計画線上および沿道にあるご家庭が、認識されておられないケースもみられます。また、今後の資産形成や老後の生活に大変な不安を持っておられる方々もいらっしゃいます。

4)平成20年5月19日「第7回武蔵野市図書館運営委員会選書部会」では、武蔵野プレイスの選書については「既存の方法に捉われずに、きめ細かく行う必要がある」と提言されています。プレイスは、まぎれもない「生涯学習施設」です。つまるところ、「生涯学習」を教育委員会で執行するのか、市長部局が補助執行するのかという教育をめぐる大きな議論が欠落しています。
プレイスの理念と目的を一言で表現するべきです。「市民ひとりひとりがよりよく生き、「あすのまち」をともにつくるために、「プレイス」は、市民の知る権利、学ぶ権利を約束します」と。

5)本市における財政援助出資団体の今後については、かねがね質したいことがありました。理事長は概ね2年の任期で、月額約40万円、賞与は、240万円、年収にすると約700万円で、退職金は約120万円です。嘱託の方は、概ね3年の任期で、月額20万円、賞与は、約120万円、年収にすると約360万円で、退職金は、約90万円です。JALの年金問題でもそうですが、個別の権利や生涯計画は尊重されるべきものですが、この時代、格差というものはまず公共から是正していかなければなりません。国政においては、「天下り」「渡り」といった観点での議論が高まっていること、雇用機会の拡大、民業圧迫の無い入札開放の大切な流れの視点からも、本市における今後の「財団設立の理念」と「適正な職員配置体制と指針」について、考えを質しました。