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2009年06月 第2回市議会定例会一般質問
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「武蔵野市が、これからも豊かな高環境を維持していくために必要なこと」について大きく2つの分野について質しました。
1)国の補正予算臨時交付金6200万円を、学校ITC環境整備事業に活用しては。
→当事業は、地上デジタルテレビ、電子黒板、校内LAN整備事業等であるが、これらに臨時交付金を活用したいと思っている
2)起動が遅く故障が多いと聞く市のPCシステムへの対策とナレッジ機能の活用は
→導入後5年目になる同システムには障害発生も多く、来年4月をめどに入れ替え、掲示板等の活用で、情報共有を強化する
3)市役所のシステムを瞬時に破壊する雷害への対策についてうかがう
→市庁舎に避雷針や建物内の避雷器を設置するなど、防雷対策を行っている
【課題】
1)武蔵野市と教育委員会が、本気で学校で情報化教育に取り組むかの覚悟です。
政府は第1次補正予算11.5兆円、第2次補正予算27兆円、21年度予算37兆円の、総額75兆円の経済対策を図りました。現在国会で審議中の平成21年度補正予算では、文部科学省は「スクール・ニューディール」構想として、学校施設における耐震化・エコ化・ICT化等の推進に2794億円、学校ICT環境整備として地上デジタルテレビ(電子黒板を含む)整備、学校のコンビュータ、校内LANの整備として2087億円の予算を計上しています。また総務省は「底力発揮・21世紀型インフラ整備」として、地上デジタル放送対策、電子政府・電子自治体の加速、グリーンIT、ユビキタスタウン構想の推進など3955億円の予算を計上しています。校務の情報化を合わせて、電子黒板、地デジ対応テレビは、子どもたちへの視聴覚教育に極めて有効なツールです。特に、特別支援教育へのICTの利活用は、今後聴覚障害、視覚障害、LD等の学習障害にも期待できます。
2)年間に5億円のランニングコストがかかっているにもかかわらず、起動させるのに30分かかっていることがわかりました。そもそも武蔵野の大きな課題は「情報化の遅れ」です。早急な原因の究明とコスト削減にむけてのアウトソーシングの方向性、ついでに、この際「クラウド」研究も含め考え方を質しました。INS実験で失敗したのち、ほったらかしにしてきた武蔵野市とこつこつと研究を進めてきた三鷹市の結果が、今になって明らかになっています。しかしながら、技術は日進月歩。3週遅れのバスに乗ることで、遅れを取り戻すチャンスでもあります。コスト削減と相反しますが、低炭素化時代の「グリーンIT」についても、考え方を尋ねました。
3)2008年8月、総務省から「地方公共団体におけるICT部門の業務継続計画(BCP)策定に関するガイドラインの概要」が示されました。いまだ収束を見ない「新型インフルエンザ」の蔓延や強毒化は、これまでの災害に加えて、新たな危機管理を必要としています。また、雷害は瞬時にしてすべてのシステムを破壊することから、電源系・通信系の雷サージ対策は必須です。