武蔵野市の課題──「市民の命を預かる災害時の危機管理体制の現状は」 | フカキミの……『いっぽいっぽ通信』ONLINE

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こんにちは、深田貴美子です。武蔵野市議会議員2期生、折々の活動報告や日々のできごと、思うこと……皆さん、いっしょに考えていただけませんか?

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2008年03月 第1回市議会定例会一般質問
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「市民の命を預かる災害時の危機管理体制の現状は」として、災害時の具体の取り組みについて質しました。

1)地震など、予測不能な詐害発生時における、いっとき集合場所などに対する耐震補強などの整備状況について伺う。
→地域防災計画では、いっとき集合場所として20カ所を指定している。昭和60年前後に一部施設の補強を行っているが、新耐震基準で再診断した結果、再補強が必要となり、順次補強工事を実施していく予定だ。

2)水害など災害接近事の避難指示、避難準備情報発令等のガイドラインの内容は。
→大雨警報が発令され、危険性がある場合、固定系無線、防災行政無線、FMむさしのによる広報を行う。また、職員による警戒区域でパトロールなどの対応を取る。

【課題】

1)武蔵野市職員の市内居住率は30%です。初動態勢として各所からの情報収集、各機関との連絡・連携、そしていっとき集合場所の開設を挙げていますが、災害直後の混乱した状況下でそれぞれどのように準備していくのかが課題です。

2)指定されている避難所の耐震強度は十分に保障されているのでしょうか。想定される短期的収容人口8万人に対する食糧備蓄と生活物資、トイレの許容度、テントなどのプライバシー環境の配備の度合いなどは完全なのでしょうか。

3)避難指示、避難勧告及び避難準備情報発令のガイドラインはどのようになっているのか。市長の発令までの災害対策基本法などに基づく情報収集、分析、評価、意思決定のプロセスはどのようになっているのか。浸水予想区域図には、気象庁の大雨警報などの気象情報に関する一斉放送についての説明がありますが、避難指示、避難勧告、そして避難準備情報の発令については、一切触れていません。実際にどのような内容で発令されるのかについての市民への周知の状況はどのようになされ、また十分なのでしょうか。

4)発令の際には、主に市内41カ所の固定系防災行政無線、これは移動系というのもありますので、あえて固定系と申し上げますが、この無線が使用されるものと思いますが、聞こえる範囲と聞き取りやすさについての評価はなされているのでしょうか。

5)今、公開されています武蔵野市地域防災計画、この修正素案は、実は本日29日を締め切りとしまして意見公募の手続がとられています。しかしながら、こういったことが策定され、素案として上がっていることは、市報では掲載されていませんでした。ホームページのみの告知になっており、多くの市民の方が知りません。そして、私もこのことに触れるまでは知ることができませんでした。ここでの御指摘をさせていただいたとおり、また内容が確認できない防災情報システムというものの存在もありますので、こういったことを前提とした計画が、市民に対してその是非を問われているということにも問題を感じざるを得ません。本来であれば、修正素案の修正案を提示した上で、改めて意見公募の手続をとっていただくのがよろしいのかとは思いますが、現状ではこのまま策定されてしまうのでしょうか。