シチズン クリスタルセブン 43石 修理 オーバーホール Cal.5204
今回はシチズン クリスタルセブンの修理 オーバーホールです。
まず、クリスタルセブンは、1965年に製造開始しますが、わずか、一年で100万個のミリオンセラーを達成します。43石については、数が少なく、なかなか目にすることは少ないですが、この固体は、大切に扱われてきたものと思います。
そもそも、シチズンの52系の機械は、よく高級機に使用されていますが、自動巻きの巻き上げ機構が、重くなっているものが多いですが、これは、メンテナンスを怠ったことが、原因と思われます。定期的にメンテナンスすることで簡単に防げることなのですが、巻上げが重いものが多いです。
機械式時計は定期的メンテナンスが必要ですが、特に注意してほしいのは、不具合を生じてからでは、修復は、困難になることです。市場でレアと呼ばれる物やアンティークウオッチは部品の供給も少なく、メーカーですら、完全に戻すことは困難で、時には、修理不可で返却されてしまいます。
時計を修理していて、思うことは、壊れてから持ってこられるお客様が、多いことです。使用していておかしいなと思ったら、一度専門店さんに持っていかれることをお勧めします。
アンティーク時計修理・販売 フジヤマ時計店
九州 大分県別府市石垣東6丁目8-30トレジャー石垣1F
連絡先:0977-22-8818
HP:http://fujiyama.ocnk.net/
オメガ コンステレーション 修理 オーバーホール Cal.564
今回はオメガ コンステレーションの修理オーバーホールのご紹介です。
今回は、カタカタ音がするとの事で、持ち込まれました。
まず、機械とケースがうまく納まっていませんでした。これは、取り付けの問題ではなく、プラ風防に付いているテンションリングという部品の形状が、オリジナルと異なるために、起こったものでした。
ご覧の通り本来、段が付いていなければならないのですが、段が付いていません。この段に文字板が落ち込み収まるのですが、これでは、段がないために、裏ブタのほうに機械が押されてしまい裏ブタと自動巻き機構が接触して、カタカタ音がしていました。
機械のほうは、カレンダー早送りのつめが折れていました。よく折れる箇所なので、操作は丁寧にしなくてはならない箇所です。オリジナル部品はプレミア価格でかなり高額です。
外装のほうは、一見きれいに見えてもベゼルをはずすとこの通り。
研磨と錆とりで、ある程度までは、きれいになりますが、錆の痕跡は消えません。
普段から湿気や水には、気をつけてほしいです。
特に、コンステレーションのように、薄いベゼルは、さびが少しでも出ると、はずす際に、簡単に割れてしまいます。
使用時や保管時には、さびさせない努力をお願いします。
全体的に油がなくなっていましたので、もう少し早めのメンテナンスをお勧めします。
完成です。
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セイコー マーベル 修理 オーバーホール
今回はセイコー マーベルの修理オーバーホールのご紹介です。
画像は完成の画像です。
ダイヤルなど程度も良いです。
まず、セイコーマーベルですが、1956年から諏訪工場で製造が開始されています。
一目で気がつくのは、大きさですかね。それまでは、メンズサイズでも10型といって、おおよそ22ミリから25ミリ弱のサイズでしたが、一回り大きい 11型に変更されています。
巻き真とリュウズが痛んでいますが、年代的にもしょうがないですね。交換します。
ムーブメントが大きくなったことで、テンプや香箱などが大きく出来るので、精度などの向上に大きく貢献したことでしょう。
耐震装置も何種類か、変更を受けるのですが、この時計は、耐震装置が、装備されていないので、きわめて初期のもののようです。
今回は、巻真とリュウズ葉交換しましたが、機械のほうは、年代から言ってもまずまずって感じでした。
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