オメガ コンステレーション 修理 オーバーホール Cal.564 | フジヤマ時計店 時計修理職人の日記 腕

オメガ コンステレーション 修理 オーバーホール Cal.564

今回はオメガ コンステレーションの修理オーバーホールのご紹介です。

 

 

 

今回は、カタカタ音がするとの事で、持ち込まれました。

まず、機械とケースがうまく納まっていませんでした。これは、取り付けの問題ではなく、プラ風防に付いているテンションリングという部品の形状が、オリジナルと異なるために、起こったものでした。 

 

 

 

ご覧の通り本来、段が付いていなければならないのですが、段が付いていません。この段に文字板が落ち込み収まるのですが、これでは、段がないために、裏ブタのほうに機械が押されてしまい裏ブタと自動巻き機構が接触して、カタカタ音がしていました。

 

 

 

機械のほうは、カレンダー早送りのつめが折れていました。よく折れる箇所なので、操作は丁寧にしなくてはならない箇所です。オリジナル部品はプレミア価格でかなり高額です。

 

外装のほうは、一見きれいに見えてもベゼルをはずすとこの通り。

 

 

 

研磨と錆とりで、ある程度までは、きれいになりますが、錆の痕跡は消えません。

普段から湿気や水には、気をつけてほしいです。

特に、コンステレーションのように、薄いベゼルは、さびが少しでも出ると、はずす際に、簡単に割れてしまいます。

 

  使用時や保管時には、さびさせない努力をお願いします。

 

 

全体的に油がなくなっていましたので、もう少し早めのメンテナンスをお勧めします。

 

完成です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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