メダカの選別方法 | FUJIYAMAめだかのブログ

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富士山の麓でメダカを楽しんでいます。
当方の飼育環境や飼育方法の紹介をしていきながらブログを通じて日本全国にメダカの輪を広げたいです!

こんばんは。
FUJIYAMAめだかです口笛

以前、コメントにて、選別をどうしているのか?というお問い合わせをいただきましたので、少しご紹介させて頂きますウインク

相当長いので覚悟して下さいね?(笑)
今日、仕事終わりにメダカを取りにきた友人にFUJIYAMAめだかのブログは難しすぎて、メダカを飼育する気が失せる!と言われましたガーン

なるべく初心者向けにわかりやすく書いてるつもりですが…皆さんがそうだったらどうしようと心配です(笑)

…と言うことで、まず、選別については基本的な体型などの選別は全て同じですが、その他の部分に関しては、こだわりや、理想とするものが何かによって違うので、品種によって全部違いますガーン

また、コレは個人の好みもあるので必ずしも正解というワケではありませんびっくり

今回はその中から少しご紹介させていただきますねウインク

まずは基本的な選別ですが…これも好みなので必ずしも正解ではありません。ただし、奇形などについては共通だと思いますニコニコ

自分は一番最初に奇形をハネます虫めがね

最初は上見で背骨を中心として左右対称で無いモノはハネるようにしていますウインク
見るのはエラ付近に凹凸がないか、背骨が曲がっていないか、目が非対称や奇形になっていないか、口先が対象で、しっかりとした長さがあるか、泳ぎ方が変でないか、やせ細ってないか…と言った感じですウインク
悪い個体をハネていく方法の方が早いのですが、確実性を求めるためには、良い個体を選んでいくほうが確実ですニコニコ

デカい選別網でガバッと掬い、小さな選別網で分けていきますウインク
色や模様を見る場合は、ココから黒い容器と白い容器に入れて、両方で確認します虫めがね
当たり前すぎですが、三色などは黒い容器でないと黒い模様がでないので、必ず黒い容器で確認しますニコニコ

次に横見です。
画像はFUJIYAMA楊貴妃ですニコニコ
コレも完璧ではありませんが…
番号をふりましたニコニコ

因みに下の写真は
自分のメダカではありませんが
下の紅帝は自分の好きな体型ですラブ
※画像はピーシーズさんより

選別を説明する前に理想を書いてみますおねがい
全てを満たした個体は少ないですが、逆に言うと理想から大きく外れたモノは選別漏れとして扱いますグラサン背曲がりなどの骨格異常は勿論ですが、体型なども遺伝してしまいますガーン
色や何かを追求する為についつい体型の悪い親を使ってしまうと…子供は比較的そんな形の子供ばかりになりますえーん

では、一応理想ですが…
楊貴妃の番号と照らし合わせて見て下さいウインク
①-1頭部に凹凸がない事
①-2頭部がなるべく平らな事
①-3口先と目の間が凹んでいない事
①-4頭部から背中に滑らかに繋がっている事
この個体は①-4が若干イマイチです。

下の個体は以前ご紹介した不思議なメダカですが①-1~4の全てが真逆のダメなメダカです(笑)
わかりますかね?アセアセ
この形は楊貴妃透明鱗に多い気がしますガーン

で、続いて
②-1顎のラインが滑らかな円弧になっている事
(膨らんでたり、凹んでいない事)
②-2顎のラインとお腹との繋がりが滑らかな事
(餌の具合でも変わります)
②-3上顎より下顎出ていて、且つしゃくれすぎていない
(上の不思議メダカはしゃくれすぎ)
出目は顎が凹んでいたり膨らんでいたりする事が多く、口が変な形になってしまっている個体が多いですガーン

③-1骨が曲がっていない事
③-2頭部からなめらかに繋がり、直線に近いなだらかな弱い円弧になっている事

③-1は典型的な奇形でコレは種親にしてはいけませんびっくり
③-2が大きな円弧になってしまっている猫背個体を多く見かけますショボーン
コレは気にする人も少なく、自分も妥協する事も多いですがやはり遺伝しますガーン
良い写真がなかったのですが…こんな感じです
背中だけではなく口先も下がっている感じですねキョロキョロこの個体は目も低いかな??
弱々しい印象を受けますガーン

続いて

④凹んでない事
(顎のラインからキレイに繋がっている事)

これはそのままですが、やせ細りやの個体や立ち泳ぎをしてる個体に多いです。

⑤白く長い透明な糞をつけていない事

こんな糞をしていたら、消化不良を起こしているか、水質が悪化しています。

⑥細過ぎない事

ここが細いと弱々しい印象です。
立派!という感じはなくなってしまいますガーン

⑦⑧⑨
ヒレがたたまれていない事
裂けたりしていない事
(オスの背鰭は裂けています。)
先端や部分的に白く溶けていない事

何かを追求すると以上の全て満たした個体は難しいかもしれませんが…自分の理想はこんな感じですニコニコ全部が正解ではありませんが、皆さん共通の考えの方も多いのではないでしょうか?

白点病、水カビ病、痩せ細りなどは論外ですがそれはハネというより治療が必要です。

理想から大きく外れたらハネていけばよいのですが、骨格異常は論外でハネます。骨格異常は通常種親には絶対使いませんが、突然変異の稀少なメダカでどうしても遺伝させたい部分がある場合は、その後の体型修正も視野に入れる必要があります。修正には何世代もかかりますガーン

ここまでが、基本的な選別ですが、ココからは品種毎の選別になりますグラサン

選別の仕方には何種類かあって
①作出者の意図を汲み取り、なるべく最初の姿を維持させるための選別(系統維持)
②磨き上げたい部分や理想を決め、そこを向上させるための選別
③欠点を取り除く為の選別
④思い描いた新品種に近い個体を作り出す為の選別

自分は主に②と④が好きなので、その2つに力を入れていますグラサン
③は必然的にやっていきますショボーン

②と④は完全に好みです(笑)

例えば楊貴妃透明鱗ヒカリでは…
(画像はめだか市場さんより)


1・背曲がりがなく(前述済)
2・頭部と口先の間に凹みがない(前述済)
3・赤さが強く(当然透明鱗)
4・銀帯がハッキリしていて
5・上見で丹頂(頭部赤)に見える
6・尾鰭がしっかり真ん中で菱形
1と2は共通項として話をしましたが
3以降が磨き上げ…要は好みの問題になりますラブなので、人によって意見は分かれると思います。

目的は単純に殖やす事ではなく、理想の個体を作る為に殖やす必要があるので数を採ります。なので、ハネると言うよりは、理想に近い個体を数多くの中から探す感じになり、それ以外は種親としては使いませんてへぺろ

もう少し例としては
青ラメ幹之に関してですが…
1・ラメが隙間なくビッシリ頭まである
2・体外光が出ないようにする
3・七色ラメでなくシルバーラメ
4・出来れば体内光が青く虹色
を目指していますが、ラメが強いと体外光が出てしまい、なかなか難しいですてへぺろ
なので未だに我が家の青ラメはラメが少ないです笑い泣きただ、それでもようやく、その片鱗が見える良い個体が産まれたので、来年が楽しみですニコニコ

コレも累代数が必要なのですが、新種作出と違って、こちらはのんびりやるようにしています照れ

もう少し…
黒ラメ幹之に関しては…
1・ラメが隙間なくビッシリ頭まである
2・体外光が出ないようにする
3・シルバーではなく七色ラメ(青ラメと逆)
4・基本のボディ色をより黒くする

といった感じですニコニコ

更にもう少し(笑)
深海であれば…
・体内光が青い個体(より濃い青に!)
・目も青い個体
・骨も青い個体
・体に透明感がある個体
(黄色やくすんだ白はバツレッド)
コレを種親に使いますニコニコ

例えば自分は体内光を濃い青にしたいと思っていますが、人によっては水色を目指したり、エメラルドグリーンを目指す人もいると思います。作出者の意図を汲むなら正解はある可能性が有りますが、自分好みの磨き上げなら全部正解なんですねウインク

ヒレ長では長さ以外にヒレの形や伸び方に拘っていて、当然三色にも、紅白にも、出目にも、飼育している全ての品種にこだわりがありますグラサン

あ、出目に関してはどんなこだわりを持って磨き上げているか、この前少し載せたので、そちらを見てみて下さいm(__)m

まずは飼育する品種のスタンダードや基本形を知り、そこから自分なりに理想を思い浮かべて、それになるように選別を繰り返していくのが良いと思いますニコニコ

と言うことでメダカの選別方法でしたてへぺろ

宣伝でスミマセンが…
昨日ヤフオクに出品しましたウインク
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