ザ・不二家 -18ページ目

進捗14

不二家 細菌10倍、札幌でも出荷 昨夏6件回収せず 藤井社長、辞任を表明

2007/01/16 08:25

大手菓子メーカー不二家の埼玉工場(埼玉県新座市)が消費期限切れ材料を使用していた問題で、同社の藤井林太郎社長は十五日、東京の本社で記者会見し、札幌工場(札幌市豊平区)でも、昨年五月中旬から七月下旬にかけ、食品衛生法の検査基準の十倍を超える細菌を含んだ生菓子を出荷した事例が六件あったなどと公表した。埼玉工場でも新たな期限切れ材料使用が発覚し、藤井社長は「会社の体質そのものに問題がある」として引責辞任する考えを表明した。

 不二家によると、札幌工場の問題は、今月十三日からの聞き取り調査で判明。食品衛生法の細菌検査基準(一グラム当たりの一般生菌数、十万個以下)の十倍以上の一グラム当たり百万個を超す細菌を検出していた。工場長は事実を認識していたが、社内規則にある回収、再検査などの処置をとらず、問題の生菓子は道内の不二家店舗で販売された。

 札幌工場は主にシュークリームやショートケーキを製造しているが、どの菓子から基準値を超す細菌が検出されたかは十五日の段階では分からないという。厚生労働省によると、基準は目標値で、菌数が多くても、ただちに法令違反というわけではない。

 札幌工場の事例について同社は「健康被害は確認できない」としているが、藤井社長は「(細心の注意を要する)夏場にもかかわらず件数が非常に多い。私に報告はなく(工場長らの)意図的なものと感じる」と述べた。

 埼玉工場(埼玉県新座市)でも《1》一九九九年から二○○六年の間に消費・賞味期限切れの牛乳、卵などの材料使用が十八件《2》○四年六月から○六年十月までプリンとシュークリームで消費期限を偽り社内基準より一日延長して表示-などが新たに発覚。工場長ら管理職がこれらの不正事実を容認していた。

 藤井社長は当初、札幌、埼玉を含む国内五工場の操業再開を一週間程度としていたが、この日は「再開には一月いっぱいかかる」との見通しを示した。また、自身の辞任時期については「品質に対する信頼体制が確保できるまで」と三カ月以内とした。

進捗13

不二家店舗でも「賞味期限切れOK」

2007年1月17日(水

さて続いてはペコちゃんも驚く、不二家の実態です。「店でも賞味期限が切れた原料の使用は日常的だった」。道内の販売店に勤めていた女性が、STVの取材に答えました。ずさんな衛生管理の実態です。

(女性)「賞味期限切れてもそのまま”もったいない”で使ってた・・・」
道内の不二家直営の販売店に、去年まで2年間、パートで努めていた20代の女性です。その店ではクリームの飾りつけなどケーキの仕上げを店内で行なっていました。
(女性)「冷蔵庫の中を掃除していた時に期限切れのもの(生クリーム)を発見して、製造担当者に”期限が切れてるんじゃないですか”って伝えたところ”大丈夫だよ”とひとこと伝えられてその期限の切れた生クリームをそのまま(ケーキに)使用し、次の日も(その生クリームを)そのまま使ってました。(Q担当者の口調は?)笑って済まされました。あんた、なに言ってるのって感じです」
日ごろから客と接する販売の現場であっても期限切れ原料を使う事は当たり前に行なわれていたといいます。
(女性)「いま話題になってるのは工場ですが、他の店舗でもあることと思います。お店単位で賞味期限くらいは守ってくれないと、(悪いのは)工場って言っても無理ですよね」
その札幌工場の製品についても、耳を疑うような、ずさんな管理の実態を垣間見る証言をしました。
(女性)「札幌工場から来てる製品も髪の毛が入っていたり、ビニールの切れ端みたいなものが入っているとかも結構ありました。何回も何回も髪の毛が入っているし”何でかな”って・・・。(Q工場にはそれは伝えていた?)伝わってないと思います」
販売の現場でも日常的に行われてた期限切れ原料の使用。工場の製品にも、頻繁に異物が混入していた・・・。これらの証言からは「不二家」の食品メーカーとしての責任が、微塵も感じられません。

進捗12

不二家・埼玉工場長「安全よりコスト優先」

2007/01/17(水) 11:18:41

「不二家」埼玉工場が、期限切れの原料を使用していた問題で16日、工場長らが
 報告書を保健所に提出した。

 提出された報告書には、不適切に製造された洋菓子の種類と製造日時、今後の
 対策などが書かれており、理由としては消費期限に対する認識の甘さや在庫管理の
 不徹底があげられていた。

 また、埼玉工場・広門昭男工場長は、「コストと安心安全のバランスが崩れた部分が
 あるのかなと。認識の甘さ、コストの優先というのがあったかもしれない」と報道陣の
 前で謝罪した。