ザ・不二家 -15ページ目

進捗24

原材料の使途管理ずさん

不二家 製品の回収困難に

2007/01/16(火) 14:15:43

大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京都中央区)の期限切れ原料問題で、同社の埼玉工場(埼玉県新座市)では、製品の原材料がどの商品に使われているかの管理がずさんだったことが十六日、埼玉県の調べで分かった。同社は同日午後、問題の経緯や原因、再発防止策を盛り込んだ報告書を埼玉県川口保健所に提出する。これを受けて同県では、週内にも再度、立ち入り検査を行い、原材料の入荷から製品出荷までの衛生管理を徹底するようマニュアル作りも含めて指導する方針だ。

 同県によると、埼玉工場では、どの製品にどの原材料を使ったかという管理が厳密に行われていなかった。このため、古い原材料を使った製品と新しい原材料を使った製品があっても、混在したまま出荷されていたもようで、出荷後に製品を回収しようとしても事実上、追跡が困難な状態だった。

 一方、同社の衛生基準では、厚生労働省が定める洋生菓子一グラム中の細菌数十万個以下より厳しい一万個以上を「出荷停止、再検査」としていた。しかし、製品の検査結果は出荷後二日経過しないと判明しないという。

■苦情、日に300件超す

 不二家本社の顧客相談電話窓口には十一日の消費期限切れ牛乳などの使用問題を発表以降、一日当たり三百件を超える苦情や問い合わせが消費者らから相次いでいる。同社人事総務部によると、「手元に商品があるが、食べても大丈夫か」といった安全性への不安や、「認識が甘い」など、同社の対応や姿勢を批判する内容だという。

 苦情などの電話は、日中は回線がつながりにくくなるほど殺到している状態で、同社は十二日から「お客様サービス室」のフリーダイヤルの受け付けを二十四時間体制に拡大。十数人が対応に当たっている。

 また同社の藤井林太郎社長は、近く農林水産省に一連の不祥事について説明に訪れる予定で、日程を調整している。同社フリーダイヤルは(0120)047228。

■「調査待ち対応」厚労相

 柳沢伯夫厚生労働相は十六日の閣議後会見で、不二家の期限切れ原料使用問題について「極めて遺憾だ」と述べるとともに、厚労省としての具体的な対応は、自治体の調査結果がまとまるのを待って検討する考えを示した。

 厚労相は「食品衛生法に基づく自治体の調査結果が明らかになれば、その段階で、必要であれば法令に照らして必要な措置を取る」と述べた。

進捗23

不二家の審査を要請=ISO順守の実態把握へ-経産省

1月13日19時0分配信

大手菓子メーカーの不二家が消費期限切れの原材料を使った洋菓子を製造・出荷していた問題で、経済産業省は13日、同社が取得した品質・環境管理の国際規格「ISO」が適正に順守されていたのか審査するよう財団法人「日本適合性認定協会」を通じて民間の認証機関に要請したことを明らかにした。
 ISOは、企業の品質管理や環境対策の水準を測る目安として用いられ、取引条件にISO取得が盛り込まれることもある。認証機関は、ISOが順守されていない場合に認証登録の一時停止や取り消しを行う権限を持っており、審査結果によっては不二家の経営に大きな打撃を与える可能性もありそうだ

進捗22

不二家・埼玉工場、期限切れ原料を改善指示後も使用

2007/01/17(水) 07:12:16

不二家が消費期限切れの原料を使い洋菓子を製造・出荷していた問題で、昨年11月に経営陣が埼玉工場での不正を把握し、改善を指示した以降も2回、期限切れ原料を使っていたことが16日、同社の調査でわかった。製造過程で定められた基準を守るよう改善策を導入したにもかかわらず、不正を放置した形になり、衛生や品質管理に対する危機意識の欠落ぶりが浮き彫りになった。

 埼玉工場での期限切れ原料の使用については、新たに過去7年間で計18件あったことが15日判明。このうち、今年1月5日に製造したケーキは、材料の生クリームの消費期限が1日超過していた。昨年12月下旬にも賞味期限切れのチョコレートがケーキの材料に使われていたという