動物の治療よりも命よりも
大切なもの
それは・・・
「動物の心」
「今を生きている気持ち」
だとぼくは思ってる。
命は大切だし
死ぬことはいけないこと。
長生きすることはいいこと。
って人は思ってる。
それは、そうだと思うけど
ホントにそうなんだろうかと
ぼくは考えてしまう。
人の医療では、在宅医療や
尊厳死が認められるようになって
在宅医療も進んだけど
病院では死ぬことは許されない。
最後まで治療という名目で
検査して、治療して、点滴して
よくなって退院できなければ
死ぬまで治療をする。
治療が大事、命は大事という
前提の元で成り立っていると思う。
それでも治療よりも命よりも
大事なものがあるんじゃないか
と思うのさ。
例え家に帰って死んでも
それでもいいから帰りたいと
望む気持ちや心は
命よりも大切なんじゃないか
と思うんだよね。
最期に家に帰りたいという
気持ちや心を満たすために
例え、在宅で命が終わっても
本望なんじゃないかと思う。
病気と共に生きて病気と共に
死んでも気持ちや心が満たされる
ならいいんじゃねー。
病気はいけないもの
病気は治さなくてはいけない
病気は不幸と決めつけて
病気と闘い
病気をやっつける治療をして
自分の体もやられていく。
もちろん薬で治るならいいと思う。
すべてが悪いわけじゃない。
検査して、データによって
治療をして、よくならないと
検査して、データ出して
治療してを繰り返し
心を置き去りにして
誰のための医療なのか
患者のための医療なのか
医者のための医療なのか
わからなくなる。
獣医療も同じで、獣医と飼い主が
病気の話をして、動物の気持ちや
心を置き去りにしていく
動物のための医療なのか
獣医のための医療なのか
飼い主のための医療なのか
わからなくなることがある。
動物は人の言葉を話して
くれないから
動物の気持ちを推測する
しかないけど
動物の気持ちや心を優先して
例え命が短くなっても
ぼくは、動物の気持ちや心を
大事にしたい。
薬をイヤがって飲まない
療法食をイヤがって食べない
ならそれでいいじゃないか！
薬は諦めよ。療法食は諦めよ。
例えそれが動物のためでも
動物がイヤがるなら諦めよ。
治療よりも命よりももっと大切な
気持ちや心を満たしてあげることを
優先してもいいじゃないか！
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
獣医師シワ男
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