犬猫のドライフードの油もおやつの油も
時間が経てば油は過酸化脂質になって
体には毒になるんだ。
過酸化脂質は腸の粘膜を傷つけて
腸に穴が開いたり、下痢したりしちゃう。
体の中に入り込んだ過酸化脂質は
細胞を障害したりするんだ。
普通、食べ物を食べたると小腸で
栄養やビタミン、電解質などが吸収されて、
血液と一緒に門脈という血管から一度肝臓にいくんだけど
小腸で吸収するときにいろんな毒物も一緒に吸収しちゃうんだ。
例えば、わかりやすいのはアルコールだね。
アルコールは体にとっては毒物だけど
お酒を飲んだら小腸で吸収しちゃうんだよね。
腸で吸収したアルコールなどの毒物を
肝臓で解毒したり、体に悪いもを除去したり
代謝したりしてから
全身に送ってるんだ。
肝臓でアルコールの解毒、分解、代謝が
間に合わなくてアルコールが全身に回ると
酔っちゃう。
毒物などを除去してから全身に回さないと
臓器が毒物で壊れちゃうからね。
ただ油は違って小腸で吸収された油は
リンパ管に吸収されてリンパ液と一緒に
心臓の近くまで運ばれて、
心臓に入るでっかい静脈と一緒になって
油はリンパ液と血液が混ざって心
臓に流れていくんだ。
油は肝臓で解毒したり、分解したり、代謝したり
しないで直に心臓にいって
心臓から全身に送られるんだ。
油が酸化して過酸化脂質となった毒が
小腸から吸収されてリンパ液に入って
肝臓で解毒、分解、代謝されずに
直に心臓に入って全身に回ることになるんだ。
恐ろしいね。
毒と化した酸化した油を犬猫に与えない
ことは大事なんよ。
良質な油を摂ることがとっても大事で
直接、心臓にいった油は
心臓は油をエネルギーとして動いているし
血液と一緒に油が回ることで
血管を強くしてくれたり、
血液の流れをよくしてくれたりするのさ。
亜麻仁油などは血流促進作用があるのは
よく聞くね。
油は時間が経っても酸化するけど
加熱しても酸化しちゃう。
人の話になるけど、揚げ物、炒め物など
油を加熱すると酸化しちゃうから
過酸化脂質を結構摂ってるよね。
ポテチなんて揚げたジャガイモを
いつまで保存して食べてるのか。
超酸化した過酸化脂質を食べてる。
もちろんそれを食べたからって
すぐどうこうなるわけじゃないけど、
犬猫はドライフード十何年も食べてる。
十何年、毎日過酸化脂質を摂ってたら
何か起きてもおかしくない。
腸に穴が開けばリーキーガットから
遅延型食物アレルギーになっても
おかしくないし
細胞障害がどこかでおこるかもしれない。
犬猫の食事を買う時や選ぶときは
カロリーや脂肪分、中身のことと一緒に
油のこともちょっと気にしてもらえるといいな。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
美香さんとのコラボセミナーの
ダイジェストを作ってみた。
サムネイルが入れられん！
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