犬の尿石症は猫とちょっと違う | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
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まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

おはようございます。

人間より動物好きの獣医

シワ神シワ男です。

 

 

 

 

 

 

先日、猫の尿石症の話をしたところ

犬も同じですか?という質問が

LINE@でもInstagramでも来たので

答えるね。

 

 

 

犬と猫の尿石症はちょっと違う。

できる結石によって違うんだ。

 

 

ストルバイト結石は、猫の場合は

感染はあまりないんだけど

犬の場合は感染が多い。

 

 

陰部や陰茎を舐めることで

口の中の細菌が感染して

 

 

尿道炎、膀胱炎、尿管炎、

腎盂腎炎と感染が上がっていく

ことで結石ができることが多い。

 

 

ストルバイト結石に関しては

70%以上が感染によってなるんだ。

 

 

細菌とおしっこのマグネシウムや

リンなどが絡むとストルバイト

結石ができるんだ。

 

 

できる結石が変わると原因も

変わってくる。

 

 

シュウ酸カルシウム結石は

おしっこの中のカルシュウムが

濃くなることでできることが

多いんだ。

 

 

シュウ酸カルシウム結石は

感染が絡んでいないので、

 

 

食事だったり、おやつなどに

カルシュウムが多かったり

 

 

ステロイドや利尿剤などで

おしっこにカルシウムが

多く出たりすることで

 

 

シュウ酸カルシウム結石が

できたりするんだ。

 

 

シュウ酸カルシウム結石は

オスがなりやすくって

 

 

なりやすい犬の種種もあって

シュナウザーやプードル

ヨーキー、シーズーなど

ができやすいんだ。

 

 

更に歳をとってる犬に

できやすいんだ。

 

 

犬の種類や年齢、性別でできやすい

のがあるということは、

何か体質だったり、遺伝的なもの

もあるんだと思うけど、

 

 

まだよく原因はわかっていない

んだよね。

 

 

腎結石はできる結石によって

原因が変わってくるね。

 

 

ストルバイト結石だったら

感染が腎臓まで及んで腎臓に

結石ができるし、

 

 

シュウ酸カルシウム結石だったら

食事やおやつの影響だったり

犬の種類や性別、年齢が影響

したりするね。

 

 

質問の子はプードルなので、

シュウ酸カルシウム結石の

可能性もあるけど

 

 

 

若いし、女の子だし、歯周病が

ひどかったということは

 

 

歯周病の口で陰部を舐めると

感染するので、ストルバイト結石

の可能性もあるね。

 

 

尿検査をしてストルバイト結石が

出てたり、感染があったりすると

 

 

腎結石はストルバイト結石の

可能性が高くなるね。

 

 

そうなると食事療法で結石が

溶けるかどうかみて、溶けたら

ストルバイト結石だね。

 

 

腎結石は腎臓を切って結石をとる

というのはよっぽどのことがないと

しないからなんの結石なのか

わからないんだ。

 

 

犬の結石はいろんな成分が混ざって

たりするから、溶けないこともあるね。

 

 

ストルバイト結石とシュウ酸カルシウム

結石が混ざってることなんて

多々ある。

 

 

シュウ酸カルシウム結石は

食事療法じゃ溶けないから

 

 

腎結石が何の結石なのかを

知ることは難しいね。

 

 

今日のまとめ

 

・犬のストルバイト結石は

感染がある。

 

・シュウ酸カルシウム結石は

食事やおやつ、犬種、年齢、性別

も関係がある。

感染はない

 

・腎結石は何の結石ができているか

取らないとわからないので、

診断が難しい

 

でした。

 

 

 

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