おはようございます。
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男です。
昨日、肥満細胞腫の話をしたので
その関連の話で今日はちょっと
マニアックな
肥満細胞腫の時に注意する
ダリエ兆候の話と自分の失敗談の
話をするね。
肥満細胞って顆粒を持って
いるんだけど、その顆粒から
ヒスタミンやヘパリンを
出すんだ。
よく、花粉症の人が抗ヒスタミン剤
を飲んだりするよね。
それは肥満細胞からヒスタミンが
出て、鼻水や目やになどの症状を
起こしちゃうので、
抗ヒスタミン剤を飲んで抑えると
症状が軽くなったりするからなんだ
肥満細胞腫は肥満細胞がいっぱい
いるので、そこからヒスタミンや
ヘパリンが出ちゃうことがあるんだ
これが要注意で肥満細胞が
いっぱい集まって肥満細胞腫に
なってるからそこから一気に
ヒスタミンやヘパリンが大量に
出ちゃう事があるんだ。
そうなるとヘパリンって血液が
固まらないようになるものだから
それがいっぱい出ると
血が固まらなくなって
皮膚の下で出血したりするんだ。
ヒスタミンもいっぱい出るから
アレルギー反応が起きたり
胃腸の粘膜がただれたりするんだ。
そんな症状が出ることがあるから
肥満細胞腫を検査するときに
注意しなくちゃいけないんだ。
雑種の犬で太もものところに
大きな塊ができたということで
来院したんだ。
5cmぐらいの赤い塊で見た目では
わからないから、塊りに針をついて
検査したんだ。
検査したら肥満細胞腫だった。
自分としてはそうっと針をついた
つもりだったんだけど
家に帰ったら、ぐったりして
皮膚の下が真っ赤になってるって
連絡があって、
すぐに連れてきてもらったら
検査した塊りの周りの皮膚の下が
広く赤黒くなっていて
ぐったりしてたんだ。
検査で針をついたときに一気に
肥満細胞からヒスタミンやヘパリン
がでて症状が出ちゃったんだ。
こういう症状をダリエ兆候って
言うんだ。
検査をする為に針をついたことで
ダリエ兆候を起こしてしまった
んだよね。
ある程度大きくなった肥満細胞腫は
かなり慎重に検査しないと
ダリエ兆候になっちゃうことが
あるんだよね。
この犬には本当に申し訳なかった
けどかなり慎重にしなくては
いけないということを学んだね。
検査じゃなくても強くもんだり
いじくったりしてもヒスタミンや
ヘパリンなどがいっぱい出たら
ダリエ兆候になったりするから
皮膚にできものができたら
検査するまで強くもんだり、
いじくりまわしたりしない方が
いいよ。
今日のまとめ
・大きいできものは注意
・できものを検査して肥満細胞腫と
言われたらできものは触らない。
検査後の体調に注意する。
でした。
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