静脈内点滴VS皮下補液 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

こんばんは。

ふじわら動物病院、藤原です。

 

 

前回、静脈内点滴と皮下点滴の話に

触れたので、それに対する話を

しようと思います。

 

 

体に水分やミネラルなどを補う治療を

輸液療法といいます。

 

 

輸液療法は、皆さんがご存じなのは

血管に針を刺してくだから点滴をしていく

静脈内点滴が人では一般的だね。

 

 

血管に特殊なくだを入れて、直接

血管の中に輸液剤を入れていく。

 

 

必要な水分が直接血管の中に入る

ので、もっとも効果が速く現れるんだ。

 

 

血管の中に点滴できる量と

スピードは決まっていて必要な水分

を補充するにはどうしても時間が

かかるので、入院して点滴の機械を

使って24時間管理しながらおこなう

必要があるんだ。

 

 

もうひとつが皮下点滴で皮膚の下の

組織に輸液剤を皮膚に針を刺して

入れていくよ。

 

 

皮下点滴は、短時間で必要な水分の

輸液剤を皮膚の下に入れていきます。

 

 

動物は、皮膚に余裕があり、比較的

たくさんの輸液剤を注入することが

できて、痛みも少ないよ。

 

 

時間が短時間でも出来る為、通院

でもすることができるんだ。

 

 

皮膚の下に入れた輸液剤は、時間

をかけてゆっくりと血管へ吸収される

為、比較的に効果が出るのに

時間がかかります。

 

 

慢性腎臓病になってくると適切な

輸液慮法が必要になる。

 

 

入院は、ペットにストレスがかったり、

飼主様の負担も大きくなるね。

 

 

具合が悪くなってから、入院して

静脈内点滴するのではなく、

ステージⅢになったら定期的に

皮下点滴して水和維持をすることが

大切になるね。


 

皮下点滴であれば、通院でも出来ますし、

ご自宅で、在宅治療として定期的に

輸液剤を入れてあげることもできるんだ。

 

 

ただし、脱水がひどく緊急を要する

場合や輸液剤の種類によっては、

皮下点滴はできず静脈内点滴をする

必要があるね。

 

 

その場合は、入院治療をすることに

なります。


 

「在宅で、自分で針を打つの!!」

 

 

と思われた方もいらっしゃる

思います。

 


やり方とコツをつかめば、

自宅でも可能です。

 

 

当院の飼主さんの中でも、在宅で

皮下点滴をされている方も

割といらっしゃいます。

 

 

それぞれ一長一短あるので、

それぞれの子にあった方法を

使っておこなうことがいいと思う。

 

 

「絶対これ」って言うよりも

ペットの状態を診たり

飼主さんの都合を聞いたりして、

いい方法を使って治療していくよ。

 

 

 

 

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