おはようございます。ふじわら動物病院、藤原です。
前回は、猫の老化に伴う一般的な変化の続きの話をしました。
今回は、毛艶の悪い老猫の話をします。
歳を取ってくると毛の艶もだんだん悪くなっていきます。
短毛腫では、全体的な毛艶が悪くなってきているのはわかりやすいですが、長毛種ではわかりにくいこともあります。
毛艶が悪いのは、窒素バランスとエネルギー摂取不足によって全身的な不健康な状態を示しています。
1つの健康状態を確認できる組織になります。
特定の栄養素が不足している場合や全身性疾患を反映している場合もあります。
猫が適切に栄養を摂取していて、バランスも問題ない場合は、薬を使っている場合は薬の影響がないか、使っていなければ外部寄生虫が感染していないか確認します。
薬の問題、寄生虫の問題、栄養の問題がないのであれば、詳しい検査を実施して、毛艶が悪くなっている原因を調べる必要があります。
詳しい血液学的検査と生化学検査、尿検査、内分泌検査、レントゲン検査、超音波検査などをおこない、全身的に調べていきます。
ただ単に歳を取って毛艶が悪くなっているだけでなく、病気があることによって毛艶が悪くなっていることが多いので、しっかりと調べる必要があります。