猫のトイレの問題について | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店


おはようございます。ふじわら動物病院、藤原です。
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前回は、猫の爪とぎ行動とバッチレメディについて話をしました。
今回は、猫のトイレの問題について話をします。
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猫のトイレの問題は、猫がトイレ以外で排泄をしてしまう問題で、人にとっては不適切な排泄ということになります。
トイレを覚えていないとか、マーキングによるものとか、不満や不安によるものなどがあります。
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マーキングの場合は、排泄物をドアや窓、壁、家具などに向かって尿を垂直にスプレーをします。
マーキングの場合は、排泄物を隠すことはありません。
縄張りを主張したり、意思表示したり、何らかの伝達手段かも知れません。
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発情によるマーキングの場合は、主に去勢していない雄に見られ、雌に対するアピールをすることが多いです。
この場合は、去勢をすると減少することがあります。
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猫が何か生活に不満や不安があって、不適切な排泄をする場合は、飼主様のいる場所やベッド、布団、持ち物などにすることがあります。
複数飼育されている場合に多い傾向があります。
新しい猫が入ったり、赤ちゃんが生まれたり、家族が増えたり、家族がいなくなったり、引越しをしたり、家具や家の模様替えをしたりするとマーキングがおこることがあります。
匂いを消す消臭剤や漂白剤が原因になることもあります。
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不適切な排泄の場合は、トイレの失敗なのか、膀胱炎などの病気的な問題なのか、精神的な問題なのか、確認する必要があります。
老猫や膀胱炎などの原因がある場合は、検査をおこない病的な問題がないか確認する必要があります。
慢性腎不全の場合には、水を飲む量が増えて尿量が増えますので、トイレまで我慢できずに排泄したり、尿が漏れてしまう場合もありますので、注意が必要です。
糖尿病でも水を飲む量が増えて、尿量が増えますので、同じような状況になります。
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不適切な排泄は、病気のこともあるので、まずは動物病院に相談して、確認をしましょう。それで病気の問題がないのであれば、その他の問題になりますので、病気の場合は治療をすることが大事になります。