猫の優位性について | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店


おはようございます。ふじわら動物病院、藤原です。
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前回は、猫の問題行動について話をしました。
今回は、猫の優位性について話をします。
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猫にも優位性があるのですが、犬ほどはっきりしたものではありません。
上下関係もそれほどあるようではないようです。
縄張りの中にいたり、自分の縄張りの近い位置に餌場があったりすることで、単純に優位に立ったりすることがあります。
他の猫に初めてあったときに優位を示したり、自分より先にいたということだけで、優位に立つこともあります。
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最初に上下関係があったとしても、それがずっと続くわけではなく、途中で入れ替わったり、何かのきっかけで入れ替わったりもします。
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猫の中には、グループもあります。
猫は単独行動と思われていますが、ライオンとよく似たような集団行動をとることもあります。
雌猫たちで構成するメスのコミュニティーがあったり、オスの優位性があって、オス同士での抗争や集団で子供の面倒をみたりすることもあります。
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その中でグループの絆もあります。
仲間が亡くなったときは、食欲がなくなったり、元気がなくなったり、よく鳴いたりするような行動がみられることがあります。
自分より、強い猫に抑圧されているときはいなくなったことで、元気になったり、活発的になったりする猫のもいます。
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人との関係も度を過ぎないことも大事になります。
たとえ、最高の思いやりを持って接しても猫にとっては、邪魔だったり、うざい場合もあります。
あまり必要以上にかまったり、触ったりしていると猫は不安になったり、動揺したりして、パニックになる猫もいます。
猫は、他の動物と必要以上に接触を好まない傾向がありますので、必要以上になでたりしていると突然暴れたり、噛み付いたり、引っかいたりして逃げる場合があると思います。
このような時は、その猫にとっては、度が過ぎたことになりますので、あまり、触りすぎたり、かまいすぎたりしないようにするのも大事です。