ライフスタイルの終末期(ターミナル・ケア)について | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店


おはようございます。ふじわら動物病院、藤原です。
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前回は、高齢期に使うバッチレメディについての話をしました。
今回は、ライフステージの終末期(ターミナル・ケア)についての話をします。
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高齢期になってくると生きとしいけるものは、必ず終わりを迎えることになります。
現在では、不死ということはありません。
必ず、終わりを迎えます。
生きているものにとって、全てに訪れることです。
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終わりを迎えることはとても悲しいですが、避けては通れないものです。
人もそうですし、動物も同じです。
終わりをどのように迎えるかがとても大事になります。
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病気で、最後を迎えるかもしれませんし、事故的な状況で最後を迎えるかもしれません。
寿命を全うして、眠るように最後を迎えることは一番の理想ではありますが、寿命でなくなる動物たちは少なくなりました。
病気で最後を迎えることが圧倒的に多い世の中になりました。
特に高齢期からの癌などの腫瘍は、多くなったと思います。
寿命が、長くなったから病気で最後を迎えることが、多くなったのかもしれませんが、それだけの問題ではないと思っています。
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私たち人が動物たちの死を理解して、受け入れるよりも動物たちが、飼主様の死を理解して、受け入れる方が難しいかもしれません。
動物たちは、何か悲しいことが起こったことはわかると思いますし、いなくなったことはわかると思います。
それが死ということで理解できるかどうかは難しいです。
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動物たちの最期を看取るというのは、とてもつらく悲しいことです。
動物たちが、自分の死を理解して、受け入れるには難しいかもしれません。
動物たちが、穏やかに死を迎えられるようにしてあげるのが、動物たちが飼主様にしてくれた愛情に対する最後の愛情ではないでしょうか。
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動物たちが自分でどのような最後を迎えたいかということは、私たちがわかるのは難しいかもしれません。
そうなると飼主様がどのような最後を迎えさせてあげたいかということになります。
そこには、それぞれの考え方がありますので、終末期は、飼主様の考えも違えば、生活も違いますし、経済状況も違えば、文化も宗教も違いますので、何が正解とか、何が正しいというものもありません。
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それぞれ皆様が、どのような終末期をむかえたいかということがとても大事になります。