犬、猫のシャンプーの成分、界面活性剤 について | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

今回は、界面活性剤について書こうと思います。

皮膚をスキンケアしていく中で必用なのが、汚れを落とすということなのですが、一昔前は、界面活性剤は皮膚には有害でない方がよいシャンプーとされていた時が、ありました。

しかし、動物の皮膚の汚れを落とすためには界面活性剤が必要です。
動物の皮膚の汚れは、難溶性の油になります。
この油を落とすためには、界面活性剤が必要になります。

シャンプーは、水を使います。
水と皮膚の表面の油では、油が水をはじいてしまい混ざりません。
そこで水と油を混ぜて皮膚からとるために界面活性剤を入れます。
そうすると水と油が混ざり合い皮膚から脂が浮いてきて、汚れが取れます。
そのために界面活性剤は必要になります。

ただ、界面活性剤にも汚れとの相性があります。
界面活性剤なら何でもいいというものではありません。
動物の皮膚の難溶性油と相性のいい界面活性剤を使用しなければいけません。

界面活性剤を使って油を落として綺麗に保つ必要があります。

次回は、界面活性剤を使うポイントについて話をします。