飼主様のお悩みとしてよく聞かれることが
飼主様に対して咬みつてきたり、唸ったり
するような状況があるということです。
特徴としては、1部の家族の方や家族全員
に対して攻撃行動をします。
攻撃行動が3歳以降から初めて症状がでてくる
場合は、病気の関連性の可能性が高くなります。
症状は、飼主様に対して唸る、歯を剥く、吠える
咬みつく、突進するなどがあります。
攻撃行動の原因は、物を所有しようとする欲求
恐怖、不安、葛藤、テリトリーの問題、母性
優位性、痛みを伴う病気、内分泌の病気、
代謝の異常、脳腫瘍、脳炎、脳障害など
があります。
診断は、飼主様からの訴えや身体検査、血液検査
CT検査、MRI検査等をおこない関連する病気を
見つけていきます。
治療としては、病気がある場合は、その病気の
治療が必要です。
病気が無い時は行動療法をおこないます。
□攻撃行動のきっかけとなることを避ける
・何かきっかけとなることがあるようなら
それを避けるようにします。
・顔周りを触ろうとすると咬まれるようなら
顔周りを無理に触らないなどします。
□飼主様との関係を変える
・体罰をしない
・ほめながら服従訓練をおこなう
・よいものを頻回に与える
・行動を指示する
・飼主様の行動を予測できるように
パターン化する
・気分や状況によって態度を変えない
・突発的な行動をしない
・驚かせない
・おこらない
・八つ当たりしない
などなど
□飼主様の安全を確保する
・バスケットタイプの口輪を付ける
・短いリードを使う
・咬みつく行動はしない
など
□ストレスを下げる
・食事の量や回数、内容を確認する
食事量が少ないようなら増やします
ただ、肥満になることが予測されますが
やむをえないとおもいます。
・運動の量と質の見直し
運動が足りない場合もありますので
運動量が少ない場合は増やします。
・清潔で安全な休息場所と時間の確保
自分の部屋が無く、家族の皆様と同じ
部屋にいつもいる場合、自分の部屋に
いつも誰かがいるようになり、落ち着き
ません。
自分の部屋が無いようなら自分の部屋を
つくってあげましょう。
・去勢手術、避妊手術
去勢手術で性格が変わることは
ありませんが、落ち着いたり、テリトリー
の問題であれば回避できたりすることも
あります。
続きは、明日またお話します。