前提障害 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

頭が右や左に傾いて、目が左右にゆれたり

して眼振が起こっている時は、前庭障害

が疑われます。

 

 

ひどくなると立っていられなくなり、

体が回転してしまうこともあります。

 

 

障害を受けた部分によって末梢性

前庭障害と中枢性前庭障害に分かれます。

 

 

耳の奥にある内耳が障害されると

末梢性前庭障害になります。

 

 

脳幹が障害されると中枢性前庭障害に

なります。

 

 

内耳や脳幹が細菌に感染したり

腫瘍やカビの感染、ウイルス感染

寄生虫、ホルモンやビタミンの不足

薬物中毒などが原因になります。

 

 

原因不明の突発性前庭障害もあります。

 

左右のどちらかの方向に首をかしげる仕草が

特徴的です。

 

ぐるぐると1方向に歩きまわったり、目が

上下左右に揺れる動きや斜頚や嘔吐が

見られます。

 

 

症状がきつくなると立っていることが

できなくなり、ぐるぐると回転し続けて

しまうこともあります。

 

意識障害や運動異常、知覚の異常など

中枢性前庭障害が見られることもあります。

 

前庭障害の治療は、特定の治療がありません。

 

嘔吐があれば制吐剤やヒスタミン剤などを

使うことが多いです。

 

 

細菌性の内耳炎が疑われる場合は、抗生剤を

投薬したり、脳腫瘍が疑われる場合は、

脳の浮腫を取るように浮腫や炎症の治療

を試験的におこなうこともあります。

 

 

原因の病気により治療や予後は変わって

きます。

 

突発性前庭障害は自分で治ることも多いいです。

 

 

あんまり眼振がひどくなると食事も食べられなく

なりますので、点滴したり、食事を食べさせて

あげたりする必要があることもあります。

 

 

何も治療しなくても治ることもあるので

変な病気でもあります。


動物にやさしい自然療法が好きなベジタリアン院長のふじわら動物病院ブログ