ステップ2の後はどうするのか | 人間より動物好き 獣医師シワ男

人間より動物好き 獣医師シワ男

埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

ここまで、ステップ2の皮膚感染症

の治療および基礎疾患の探索

の話をしてきました。

 

 

しっかりと感染治療を

おこない、基礎疾患の探索

をおこない、それでも

痒みが継続する場合は

アレルギー性皮膚炎を

疑っていきます。

 

ステップ3のアレルギーの

診断に入っていきます。

 

 

アレルギーの診断は、前回

話をしました血液学的診断法

や古典的診断法の除去食

試験などがあります。

 

 

その他、診断的治療として

ステロイドを試験的に投薬

して症状がどのように変化

するかみるという方法も

あります。

 

 

ステロイドを1~2週間

投薬し痒みがなくなるか

どうか確認します。

 

 

痒みがなくなれば、

アトピー性皮膚炎の可能性

があると判断していきます。

痒みが残るようでしたら

食物過敏症か基礎疾患

が他にあることを疑い

ます。

 

 

その後、アレルギー検査

をするかどうか検討し

アレルギー検査をするよう

ならステロイドを飲まなく

なってから2週間以上あけて

アレルギー検査をおこないます

 

アレルギー検査をしない

ようなら対症療法をして

行きます。

 

 

このようなステップで

痒みのある皮膚病の

アプローチをしていきます。

 

 

痒みは複雑に絡んで

いますので、皮膚病は

簡単に診断することは

難しく、除外をしていく

作業が必要になります。

 

 

その為、皮膚病の診断

治療には、時間がかかり

ます。

 

 

この時間がかかることを

ご理解いただくことが

大変で、1~2週間

ぐらいで皮膚病が治る

と思われることが多く

なかなか治らないと

お叱りを受けることが

多いです。

 

動物にやさしい自然療法が好きなベジタリアン院長のふじわら動物病院ブログ

 

 

これからも日々精進し

皆様にご納得いただけるよう

診療していきます。