ここまで、ステップ2の皮膚感染症
の治療および基礎疾患の探索
の話をしてきました。
しっかりと感染治療を
おこない、基礎疾患の探索
をおこない、それでも
痒みが継続する場合は
アレルギー性皮膚炎を
疑っていきます。
ステップ3のアレルギーの
診断に入っていきます。
アレルギーの診断は、前回
話をしました血液学的診断法
や古典的診断法の除去食
試験などがあります。
その他、診断的治療として
ステロイドを試験的に投薬
して症状がどのように変化
するかみるという方法も
あります。
ステロイドを1~2週間
投薬し痒みがなくなるか
どうか確認します。
痒みがなくなれば、
アトピー性皮膚炎の可能性
があると判断していきます。
痒みが残るようでしたら
食物過敏症か基礎疾患
が他にあることを疑い
ます。
その後、アレルギー検査
をするかどうか検討し
アレルギー検査をするよう
ならステロイドを飲まなく
なってから2週間以上あけて
アレルギー検査をおこないます。
アレルギー検査をしない
ようなら対症療法をして
行きます。
このようなステップで
痒みのある皮膚病の
アプローチをしていきます。
痒みは複雑に絡んで
いますので、皮膚病は
簡単に診断することは
難しく、除外をしていく
作業が必要になります。
その為、皮膚病の診断
治療には、時間がかかり
ます。
この時間がかかることを
ご理解いただくことが
大変で、1~2週間
ぐらいで皮膚病が治る
と思われることが多く
なかなか治らないと
お叱りを受けることが
多いです。
これからも日々精進し
皆様にご納得いただけるよう
診療していきます。