フタトゲチマダニは、全国的に
生息しています。
大きさは、数mmの幼ダニから
20~30mmの成長した成ダニ
に達する大型のダニです。
外皮が硬く、他の小さく柔らかい
ダニ類と区別され恐れられています。
血を吸う針の様な口下片は逆行性の
のこぎりの様な歯状突起をもって
いて、一度皮膚に着きしたら抜け
にくいようになっています。
また、そのくちばしの回りに
セメント質の様なものを付けて
さらに抜けないようにします。
雄雌とも吸血をし、8本の脚を
持っていて、くも類にふくまれる
節足動物になります。
宿主特異性が厳密ではない為、
感染の機会があれば人に寄生する
こともあります。
卵からかえった幼ダニは血を吸う
為に動物に寄生して血を吸うと
寄生した動物から脱落して
地上で脱皮して、若ダニに
なります。
若ダニは新たな動物を見つけて
再び寄生して血を吸います。
血を吸ったら再び地上に落下して
脱皮して成ダニへと成長し、3回目の
吸血の動物を捜します。
成ダニの雌は産卵の為に大量の血を
吸います。
このようにダニの唯一の栄養源は
血液で、各ステージで雄雌とも
血を吸って大きくなります。
成ダニは、1~2週間かけて血を
吸って地上に降りて1カ月に
3,000個の卵を産みます。
卵は葉っぱの裏などについており
葉っぱの裏で卵から孵化した幼ダニ
が、動物が草むらに入った時に
その葉っぱの裏を通ると
幼ダニが動物の体について寄生します。
散歩中に草むらに入ってついた
ダニを家にもって帰り、人に寄生
することもあります。
そのようなことがないように
しっかりとノミダニ予防をしておく
必要があります。
次回は、ダニから媒介される
病気について話をしようと思います。