今、フタトゲチマダニが話題に
なっています。
私たち獣医としては、わんちゃんや
ねこちゃんについてくるダニとして、
皆様にノミダニ予防の一つとして
ご説明していました。
そのフタトゲチマダニが、
殺人ダニとして話題になっています。
国内で初めて、フタトゲチマダニ
に刺されて重症熱性血小板減少症候群
(通称SFTS) で亡くなって
しまった方が確認されたということ
でした。
感染した場合、6~14日の潜伏期間後
発熱や嘔吐などの症状がでて、
さらに悪化すると死亡するケースも
あるということでした。
2009年に中国で発見された
このウイルスの致死率は12%
ぐらいです。
有効なワクチンはなく、
対策としてフタトゲチマダニに
刺されないようにするしかない
ということです。
フタトゲチマダニは、北海道から
沖縄まで全国的に分布しています。
講演や庭、森林などに生息して
していて、ダニが付いたペットから
家の中に入り刺されて感染する
こともあるそうです。
私たちがペットのノミダニ予防と
して話をしていたマダニが
殺人ダニとなり、人を死亡させて
しまうウイルスを媒介してしまう
ということになるとは、びっくり
しております。
これからも人の命を守る為にも
ペットのノミダニ予防を皆さんに
しっかりとしていただくように
説明していくことも
獣医師の責任になると思いました。
次回は、そのフタトゲチマダニに
ついて話をしたいと思います。