ノミ・ダニについて再認識 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

3月になり、だんだんと暖かい日が増えてきました。
そろそろ、ノミやダニが活動してくる時期になってまいりました。


そこで、ノミ・ダニについて再認識していただこうと思います。
コレは、わんちゃんもねこちゃんも同じです。


ノミもダニも血を吸う寄生虫です。


ノミ


まず、ノミですが、
ノミは、散歩に行った時や他の動物との接触した時に移ります。
その時移るのは、1匹、2匹程度です。
ノミは、1匹で1日に50個ぐらいの卵を産みます。
2匹になると100個ぐらいになり、7日間で700個の卵が
産み落とされます。
家の中、絨毯、ベット、箪笥の裏などに卵がついてきます。
そうすると10匹とか20匹に「アッと」いう間に増殖します。
その成虫がまた、卵を産みますので考えただけでも
「ゾッと」するような数になっていきます。


そのノミ達に血を吸われると、ものすごい痒みをともないます。
また、貧血、感染、おなかの中に虫が寄生、
ノミアレルギー性皮膚炎、猫ひっかき病の媒介、
人も刺されて痒みが出たりします。


ダニ



次は、ダニですが、
ダニは葉っぱの裏についていて、その下を通ったときに
ついてきます。
ダニは、一度寄生するとダニが死ぬまでそこで血を
吸い続けます。
ダニはくちばしを皮膚に差し込むとセメントのようなもので
固めて抜けなくします。
そこで吸血しながら唾液を入れて血液を固まらないようにし、
血を吸い続けます。


ダニに血を吸われますとノミと同じように貧血したり、
感染、アレルギー、血液の中に寄生虫を入れていったりします。
わんちゃんで、血液の中に入る寄生虫をバベシアというのですが、
そのバベシア症は、現状では治療が難しく
対症療法になりますので、治す事が困難です。
ねこちゃんは、ヘモバルトネラというのですが、
こちらも治療が難しいので、予防するのが
一番になります。


以上のことがありますので、寄生する前に
予防することが重要になります。
今は、スポットタイプの予防薬が主体になっております。
簡単ですし、1ヶ月ぐらい効果がありますので、
是非、予防していきましょう。


最近では、スポットタイプの予防薬が
OTC(スーパーやドラックストアーなど)
でも買えるのですが、効果が十分では
ありません。
なのに同じぐらいの値段がしますので、
同じぐらいの値段で効果悪いものを
つけるよりは、効果がしっかりした
動物病院処方のものをつけて
しっかり予防してあげてください。


もうダニがついた、ノミがついたという
患者様もいらっしゃいますので、
はやめの予防をお薦めします。

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