尿検査でわかること | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

尿検査はとっても重要な検査ですし、

情報量も多く、簡単で、病気が速く

見つけることもできますので、

尿検査で何がわかるのかを説明

致します。

 

 

そこがわかりますともう少し尿検査

をしていただけるのではないかと

思います。

 

 

尿検査で何がわかるかといいますと

尿比重、pH、尿糖、ケトン体、

ビリルビン、出血反応、尿中の細胞

結石、細菌などがわかります。

 

ひとつずつ説明していきます。

 

 

尿比重は、わんちゃんで1.030以上、

猫ちゃんで1.035以上あるのが

正常になります。

 

 

これ以下になってくると比重が低く
なっているということになり、お水を
多く飲んでいる可能性があります。

 

尿比重が低いのが続くようでありましたら

腎臓病、糖尿病、子宮の病気、

ホルモンの病気等が考えられます。

 

 

特に腎臓病は、血液検査で異常が出る

前に尿比重が低くなります。

 

血液検査で異常が出るのが、正常な腎臓が

残り25%を切ってくると初めて血液検査

で異常になります。

 

尿検査で異常が出てくるのが、残りの
正常な腎臓が33%を切ってくると
尿比重が下がり始めます。

 

ですから腎臓の血液検査で問題なくても

尿比重が低ければ腎臓病の時もあると

言うことです。

 

 

尿比重検査はとても大事な検査です。

 

 

pHは、6という値が正常値です。

pHが7、8と高くなりますと

膀胱結が見られるようになりますし、

pHが5と低くなっても膀胱結石が

できます。

 

pHをみることによって膀胱結石が

出来る環境になっているどうかが

わかります。

 

 

尿糖は、まさに糖尿病になっている

かどうかがわかります

 

尿に糖が出ていると糖尿病の疑いが

ありますので、血液検査をして

糖尿病かどうかを調べていくこと

ができます。

 

 

ケトン体は、糖尿病の時にケトン体

が出ているのと出ていないのでは

病気の重さが変わってきます。

 

ケトン体が出ている糖尿病は

状態が悪いので、かなり注意が必要

になります。

 

糖尿病性ケトアシドーシスという

状態になるのですが、亡くなって

しまうこともあるような重い病気に

なります。

 

 

まだまだ尿検査でわかることが

ありますので、続きは次回に

致します。