どのようにして病気になるのか3 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

人間より動物好き 獣医師シワ男

埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

前回、第四段階までの話をしました。

病気の初期症状が出始める状況ですね。

 

これから先は、どんどん病気の症状

が重くなっていきます。

 

第五段階:潰瘍

 

それでも体の中に毒素が溜まって

きて長い間、毒素により「刺激」

による攻撃を受け、「炎症」を起こした

細胞や組織が、今度は「潰瘍」

を形成し、何とか毒素を体の外へ排泄

しようとします。

 

ただれを起こし、痛みをともない、

大量の細胞や組織が破壊され、患部に

穴が開いたりしてきます。

 

典型的な症状が、胃潰瘍や十二指腸潰瘍

などになります。

 

消炎剤や粘膜保護剤、抗生物質などを

つかって症状を抑えていきます。

 

この段階になっても毒素が排泄されない


と傷口をふさいで、周りに広がらない

ようにしていき、次のステージへと


進行していきます。

 

これが第五段階です。

 

第六段階:硬化

 

体は、毒がまわりに広がらないように

潰瘍ができている組織の周囲に硬い壁を

作ります。

 

硬い壁が腫瘤化してき、色々な「腫瘤」

「硬化」が起こってきます。

 

動脈硬化や各種の腫瘍、それだけではなく

臓器の機能不全、内分泌機能不全、筋萎縮、

心臓萎縮、視力低下など様々な病気が

起こってきます。

 

手術をして腫瘤を取ったり、薬物を使ったり

して何とか症状を抑え込むように治療して

いきます。

 

この状態が改善されず、毒素がさらに増え

続けると組織自体の変性が起こります。

 

白内障、肝硬変、関節リュウマチ、癌の前段階

などの様々な症状が起こってきます。

 

慢性疾患が多くなり、薬物での治療も

難しい病気がでてくるようになってきます。

 

そうなると手術できるものは手術して

取り除き、慢性疾患の様な出来ない病気は

対症療法や温存療法をしていきます。

 

これが第六段階です。

 

ここまで来ると慢性疾患や腫瘤が多く

なってきます。

手術してそれ自体を取り除いたり、

治らず、その病気と一生付き合って

いくようになります。

 

体としても自己治癒力では対応できなく

なっていきます。

 

治るものもなおらなくなっていき

最終的に次の段階へと進んでいきます。

 

次回は最終段階の7段階目になります。

 

今回も最後まで、読んでいただき

ありがとうございます。

感謝いたします。