虫歯の日 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

人間より動物好き 獣医師シワ男

埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

6月4日は虫歯の日です。

動物では、虫歯が少なく歯垢、歯石が付いて

歯肉炎、歯周炎になることが多いです。

動物の場合は、歯が欠けたり、削れたりするとそこから

虫歯になることがあります。

 

虫歯の日にちなんで、ふじわら動物病院では、動物たち

の歯科検診を5月28日~6月13日まで、歯や歯茎の

写真を撮り、写真付き報告書をお渡しいたします。

受付で「歯科検診して」と言っていただければ、

診察時に歯の写真を撮り、報告書をお渡しいたします。

 

歯は、大事な臓器の1つでもあります。

歯垢や歯石が付き歯肉炎や歯周炎になっていると

痛くてうまく食べられなかったり、食欲が落ちたり

歯が抜けたり、歯を支えている骨が溶けたりします。

 

歯垢、歯石の原因は、細菌がもとになっていますので、

歯茎から細菌が血液にのり全身に運ばれ、歯肉炎から

関節炎になったり、肝臓、腎臓が壊れたり、心内膜炎に

なったりと全身性の病気になります。

 

それを予防していくためには、口腔ケアが必要ですし、

歯石除去が必要になります。

人間でも毎日1日2回~3回、歯を磨いても歯石は付いて

きます。

それと同じで、いくら口腔ケアをしていても歯石は付いて

来てしまいます。

ましてや動物たちの歯を1日3回磨くということは、

至難の業だと思います。

1日1回もできない、口を見せてくれない、触らせて

くれないという動物たちも多いと思います。

 

なので動物たちの場合は、1年に1回または2年に1回

ぐらいの割合で歯石除去が必要になります。

ただ、歯石除去をおこなうためには、全身麻酔を

かけなくてはいけないので、それなりのリスクも

あります。

 

麻酔リスクと歯石除去の必要性を天秤にかけても

歯石除去の必要性は、十分あると思います。

高齢の動物たちには、毎年麻酔をかけるというわけには

いかなくなりますので、若いうちにきれいな歯

きれいな歯茎をキープしておいて、高齢に向けて

備えておく必要もありますね。

 

あまりひどくならないうちに歯石除去をしておく方が

ひどくなってから歯石除去をするより、歯にとっても

歯茎にとっても、高齢になってもいいので

早めの歯石除去をお勧めします。

 

この機会に1度、歯科検診をして歯の写真をお渡し

しますので動物たちの歯をマジマジと見てみては

いかがでしょうか。

 


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