インフォームドコンセントの院内セミナー | 人間より動物好き 獣医師シワ男

人間より動物好き 獣医師シワ男

埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

先日、当院のスタッフ(柴崎、横山)2名に

動物医療インフォームドコンセントセミナーに行って

もらいその、院内セミナーをおこないました。

 

インフォームドコンセントは、情報を知らせて承諾して

もらい検査や治療に同意してもらうことで、

今の医療では、欠かせないものとして急速に

広がりました。

 

しかし、現場ではこのインフォームドコンセントが

必ずしもうまくいっていない状況があるようです。

獣医師が一方的に説明したり、飼主様が聞き入れられる

状態ではなかったりすることにより、

インフォームドコンセントがうまくいかず、

トラブルを起こしてしまうケースもあるようです。

 

インフォームドコンセントは獣医師と飼主様が同じ考え

のもとで同意し、共感する必要があります。

そうする為には、飼主様の心理状態も重要になります。

 

突然、癌だと告知されショック状態の中、

手術しますかどうしますか、と迫られても

それは飼主様が理解しようと思ってもショック状態

であれば、理解できないこともあります。

その理解できないことを獣医師が理解し

その時に決断を迫るのではなく、

家族と相談する時間をつくるとか、

家族皆様で来院していただき説明する、

ショック状態になっているようでしたら、それを

やわらげてから説明するなど、飼主様に

配慮する必要があります。

 

そうすることによりインフォームドコンセントができ

飼主様が納得し、同意できる検査、治療が

おこなえるというものでした。

 

これは、大事なことだと思います。

確かに医療というのは難しく、

説明も難しい時があります。

それを理解するだけでも大変なのに心理的に

不安定だったり、ショック状態だったり、

パニックになっているところに難しい話を

いきなりされても頭は拒否反応をおこし

耳からの情報が遮断されてしまいます。

そんな状態の飼主様に一生懸命説明しても

理解するの難しいです。

 

説明を改めて違う日にするとか、ご家族の皆様に説明

して理解してもらうとか、不安な状況を理解して

不安をやわらげることから話すとかすることは

とても重要だと思いました。

 

獣医師からおこなう一方的なインフォームドコンセント

ではなく、飼主様と同じ考えができて同意してもらい

納得していただいたうえで、検査、治療が行えるよう

飼主様の気持ちになり、配慮し、

インフォームドコンセントをおこなっていく努力が

必要だと感じました。

 

 



ふじわら動物病院のブログ