眼科カンファレンスに行きました! | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

9月4日(木)に眼科カンファレンス
に行きました。






今回のカンファレンスでは、
水晶体の疾患と猫の爪による外傷の話でした。




水晶体の疾患について講義を受け、再確認いたしました。
水晶体の病気で皆さんが、なじみな病気は白内障です。
他は、水晶体の脱臼などがあります。




水晶体の脱臼で遺伝的に脱臼を起こしやすい犬種は
ワイヤーフォックステリア
ジャックラッセルテリア
チベタンテリア
ブルテリア
ミニチュアシュナウザー
トイプードル
などです。




白内障は、分類、原因、診断、治療の講義を受けました。



白内障の治療は手術が第一選択ということでした。
白内障をそのままにしておくと水晶体から内容物が
でてきて、免疫反応を起こし水晶体原生ぶどう膜炎を
起こしてしまうということでした。




水晶体原生ぶどう膜炎は、突然目が痛くなり
目が赤くなったり、角膜白く濁ったり、
緑内障を起こしたりしてしまいます。




その予防や視力回復の為には、
手術が必要との事でした。




猫の爪による外傷は、
自分が思っていたよりも厄介で
最初の見た目では問題がなくても
後から問題が出てきて失明してしまうこともあるようです。




猫に襲われて目に傷がついた症例だったのですが、
猫の爪が目に刺さり、角膜を穿孔し水晶体まで
傷がついてしまっていました。
そうなると重度なぶどう膜炎と
水晶体の中身が出ることにより、水晶体原生ぶどう膜炎
をおこしてしまい、失明や水晶体を摘出し
人工レンズを入れなくてはいけなくなった
症例がありました。




猫の爪による外傷は、気をつけないと!!




今回も眼科カンファレンスに行く為に
診察時間を変更し、患者様皆様にはご迷惑を
お掛けいたしました。
ありがとうございました。




皆様に感謝いたします。