目がテン第二弾は水準点を紹介し天測点と菱形基線測点も併せて紹介します。
GPS測量では経緯度は測定出来ますが高さの測定は出来ないようです。
永田町1-1-2にある日本水準原点です。年に一度開帳するそうです。
国土地理院より抜粋
水準測量は、標高の成果を有する水準点に基づき、水準点間の高低差を測定し、
水準点の標高成果を得る測量をいいます。2地点に標尺(長いものさし)を立て、
その中間にレベル(水準儀)を水平に整置して、2つの標尺の目盛りを読み、
その差から高低差を求める測量を直接水準といいます。この繰り返しで、
水準点間の高さを求めます。精密な水準測量では、高低差を0.1ミリメートル
単位まで計測しています。水準測量に使用される測量機器は進化を遂げましたが、
高精度に高さを求める基本的な測量方法は今も昔と変わっていません。
レベルと標尺間の距離を等しくしたり、レベルの据え回数を偶数回にするなどの
工夫をして誤差を小さくしています。
水準原点近くには甲乙丙丁戊と五ヶ所一等水準点があります。これは丁水準点です。
これ以外の4ヶ所は地下埋設で蓋がしてあるようです。何故五ヶ所なのかは判りません。
宮崎県日向市細島にある験潮所 電子基準点も併設されています。
旧国道10号線にある一等水準点
県立宮崎大宮高校敷地内にある一等水準点
あまり大切にはされてないようです
次は天測点
宮崎県三股町一等三角点牛の峠に併設する天測点
大分県佐伯市一等三角点元越山に併設する天測点
天測点と書いてあります
天測点は一等三角点のそばに設置され北極星と天測点から真北または真南に補点を作り
それで三角形を組み天測測量を行います。それと地上から測量し出て来た数値を補正
したようです。今は使われていませんが明治大正のロマンが込められた点です。
全国に48ヶ所設置されたようです。
次は菱形(りょうけい)基線測点
菱形四か所の測点を結びその間の距離を測定し土地の歪を測定したようです。
これも現在使われていませんが測量にかける情熱は伝わります。
昭和初期に宇宙からの測量が出来るなんて想像もしなかったでしょうネ。
全国に24ヶ所x4=76点のレアな点が近くにあったものですからビックリです。
因みに全くの蛇足ですが山の上一番の豪邸は黒丸の中にあります。
あと気になる点が重力点なるものです。
宮崎気象台の中にも一等重力点が置かれています。気象台に行って見せて
頂けませんか?とお尋ねしたら国土地理院から許可を貰いさらに気象台が
OK出せばお見せ出来ますとのこと。こちらはお遊びだしめくじら立ててまで
見ることもないかと思ってあきらめています。ただ電子基準点に重力点を
併設したものは各地にあるようです。
地球の重力加速度(重力)は 9.8 m/s2習った記憶がありますが実は地球で
微妙に違って来ます。赤道直下と北極や南極でも違うように日本各地に
重力点を設定しそれを定点的に把握しているようです。
いつも見て頂いてありがとうございます。