暇なので仕事をしてしまいました。 | しょうかんのうだうだ

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仏絵師藤野正観(66)の備忘録・・・っといっても、ほとんどどこにも出かけないので、ふだん、ぐだぐだ思ったり考えていることを書き連ねることになるのは必至。

桂病院の特別室 
特別室
病室で作業中
病室で彩色作業中

 


18日の午後1時30分にカテーテル経皮冠動脈形成術をしてもらって、はや3日目。

朝、部屋のカーテンを開けると雪景色が広がっていました。今年初めての積雪です。
午後、そのはじめての積雪が溶けはじめたその頃、妻の妹夫婦が浜松から見舞いに来てくれました。私と同い年のその旦那さんは、私の様子を自分に重ねたのでしょうか、心配、いや不安そうにいろいろ聞いて帰りました。
お互い、いよいよ体のことを意識せざるを得ないお年頃ということでしょうか・・・。

昨日、目覚めてから私の胸には『心電・呼吸・SpO2送信機』という機器のセンサー端子が貼り付けてあってスマートフォンの倍くらいの厚みと大きさの本体を首からぶら下げています。かなり鬱陶しいのです。
ナースステーションでは、私の心拍数などをデーター化して記録しているのだそうです。

そんなものをぶら下げていますので、病院を抜け出そうにも抜け出ることはできません。
7・8分もあれば工房まで行けるのですが、さすがに抜け出すことは断念して、気になっていた仕事(彩色)の途中を弟子に持って来て貰いました。

次の施術を受ける金曜日まで暇なんです。

本を読もうか、アマゾンプライムのビデオでも観ようかと思っていましたが、「仕事」とは、悲しい性です。

午後から病室で仕事をしてしまいました。

個室としてお借りしているこの部屋は、「特別室仕様」なので、ソファも机もあって広いのです。

心配しているであろう愛弟子たちに、私の元気な様子も見せたかったこともあり、呼んだのです。

雪道を歩いて工房に来たのか、長靴を履いたその足で病院内を来たようです。

画材一式を持って来て貰い、術後初めて筆を持ち、途中まで彩色してあった「不動明王図」を完成させました。

写真は、特別室の様子とスウェット姿で彩色中の私です。