自暴自棄 | しょうかんのうだうだ

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仏絵師藤野正観(66)の備忘録・・・っといっても、ほとんどどこにも出かけないので、ふだん、ぐだぐだ思ったり考えていることを書き連ねることになるのは必至。

東京・秋葉原で7人が殺害された通り魔事件。犠牲者の御冥福を心よりお祈り申し上げます。

殺人未遂で現行犯逮捕された派遣社員、加藤智大容疑者の生い立ちが、各社テレビで報道される。
本人が望んでいたとおり、ワイドショでは、連日のメイン話題。
テレビに登場するコンメンテーターは、「凶器となりうる刃物などの売り方を考えなければならない」などと、その場しのぎのコメントを寄せている。
ネットの掲示板に書かれた彼のコメントから、彼の異常性が感じられるのだそうだ。

彼は、それほど、異常だったのだろうか・・・。
私は、そうは思えない。

今時、どこにでも居る、普通の男性のように見える。 
福井市内のミリタリーショップで、接客した店長や店員は「行儀の良いお客さんだった」と話しているらしい。

私は思う、誰でもそういった心境になる時がある。

その時、どうするかなのだ。

とことん落ち込んだ時、何をどうすれば良いかまったく考えが浮かばない。
前向きになど何も考えることができなくなった時、やけくそになるしかない時・・・・誰にでもある。

どうせ、浮かばれないまま、名も無く貧しく人生をあくせくして終えるのなら、善も悪も関係なく、自分の存在した証ぐらいは残したい。

そう思ったのだろう・・・。分かる気もする。

これから先も、資本主義の底辺でオロオロ、ウロウロと蠢きながら一生を終える自分の姿が見えたのだろう・・・。

彼は、親の育て方に問題があったと言う。 親に責任を取らせたかったから事件に及んだのかもしれない。
世間も、彼を育てた親のせいかもしれないと思う。

親の育て方が悪かったから、あてつけに殺人・・・・自暴自棄

関係のない被害者の人生など想像する余裕など、一片のかけらもなかったのだろうか・・・。

殺人を犯した者が、死後どうなるのかイメージしたことがなかったのだろうか・・・・。

加藤智大に聞いてみたい。

また、その加藤智大と同じような境遇で自暴自棄に陥っている若者にも聞いてみたい。

殺人を犯した者が、死後どうなるのかイメージして欲しい。