殺人を犯した者が、死後どうなるのか | しょうかんのうだうだ

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仏絵師藤野正観(66)の備忘録・・・っといっても、ほとんどどこにも出かけないので、ふだん、ぐだぐだ思ったり考えていることを書き連ねることになるのは必至。

無意味に殺人を犯せば、この世で裁かれると、普通は良くて無期懲役、わるくて死刑となる。
最近は、どんどん死刑の執行が行われていると聞く。

では、そんな大罪を犯した者が、死んだ後、あちらの世界でどんなふうに過ごすことになるのか、ちょっとイメージしてみたい。

私は、仏絵師なので、六道絵を描くことがある。

仏教では、それぞれが生前に行った善行、悪業の度合いによって、死後、生まれ変わる場所が、説かれている。私の仕事は、それを絵にすることにある。

現に、今、地獄図を描いている。

六道とは、まずは、天道にはじまり、人間道、阿修羅道、獣道、餓鬼道、そして地獄道と大きく六つに分かれる。
絶対、行きたくない地獄にはまた、等活、黒縄、衆合、叫喚、大叫喚、焦熱、大焦熱、阿鼻の八つの恐ろしい地獄世界があって、閻魔様等の裁きによって、責めの度合いが決められ、行く地獄世界が決まる。
亡者の生前の悪業がビデオ再生のように鏡に映る仕掛けがある。そこでは嘘は通用しないことになっている。

私は閻魔様ではないが、殺人を犯した者は、当然ながら地獄に堕ち、永遠に責め苦を受けることになると思う。

次は、仏教における六道思想をもう少し詳しく調べ、ここに書こうと思う。

仏教寺院は、30年ほど前から、このことを怠ってきた感がする。

このこと・・・、つまり、仏教の真髄であるところの人々を正しく、善良に教化すること。

嘘をついたり悪いことをしたら、地獄に堕ちるよ、ましてや殺人などしたら地獄に堕ち、地獄の責め苦に遭うよ・・・。
と、このことだけでも、幼少の頃の間に、丁寧に伝えておけば、刷り込んでおけば、脅しておけば、世の中は、もっと住み良くなるはずだった。

少なくとも、私の育った環境はそうであった。