京都・仏画館
は、8月末の「西院曼荼羅復元図」の完成披露展に続き、元禄本の両界曼荼羅(仏画工房 楽詩舎蔵)の写本をメインに展示替えをしました。
今回の完成披露展では、あらためて、曼荼羅のファンが多いことを再認識したわけですが、実は、当工房には、1997年に彩色が完成した、東寺に伝わる元禄時代に描かれた元禄本の縮小図があったのです。
縮小図といっても、先日、展示した「西院本」と同じぐらいのサイズです。
2年を費やして描き上げたまでは良いのですが、依頼してきた、ある出版社が内部崩壊の末、解散。責任者の社長さんも担当者も行方不明・・・。どこの寺の依頼であったかも分からず、結局、無収入のまま2年が過ぎたことになります・・・。
ということで、当工房に残ったのが、幸か不幸か、この曼荼羅です。
でも、この曼荼羅、過去に何度か自治体や新聞社で催していただいた「藤野正観の仕事展」では、メインの作品として会場を盛り上げてくれました。
なかなか、貧乏工房がこんな大作を手元に置くことはあり得ません。
また、ご寺院では、内陣に掲げられ、間近では観ること、拝むことができません。
ぜひ、ここ、仏画館に来て、仏画に癒されて下さい。 入館は、無料です。
京都・仏画館