キチガイが不足してる | ふじくまさんのブログ

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あぜ道・けもの道は歩いても人の道は踏み外すな!

テレビが面白くなくなったと言われて久しい。
現に私もめったにテレビを見なくなった。そもそも地デジ化以降我が家のテレビは部屋のインテリア・置物でしかなくなった。
それでも、どうしても見ておきたい番組があれば携帯のワンセグで見る。

面白くなくなった原因を簡単に書けば、視聴者のための番組つくりをしなくなったことではないか。
局の都合、スポンサーの都合、芸能プロダクションの都合が優先された番組つくりに原因がある。

それと、もう一点。今の芸能界にキチガイがいなくなったことも要因。
あくまでも良い意味でのキチガイ。

最近、裸になって事情聴取された江頭2:50という芸人が根強い人気があるのも、彼は数少ないキチガイを演じれる芸人だから。
数年前にブレイクした女芸人、鳥居みゆき。彼女がブレイクするきっかけになったのはインターネット上の番組から。
その番組内でのキチガイぶりが見事だった。しかし、テレビに出てる時の鳥居みゆきは良さが半減してた。
結果的に彼女が出ていた番組で一番おもしろかったのは、やはりネット上の番組である「社交辞令でハイタッチ」という番組だった。

何故、ネットなのか?それはテレビと違い制約が少ないことにある。
第一この「キチガイ」という言葉もテレビでは放送禁止用語となり使えない。
昔は使えた。ネットで昔のアニメなんかを見ると、普通にキチガイという言葉が使われている。「侍ジャイアンツ」の主人公番場番や「妖怪人間ベム」のベラなんかは口癖のようにキチガイと発している。

私は少女漫画ではあるが「ガラスの仮面」という漫画は好きで読んだ。アニメもドラマも見た。
この漫画に登場する主人公、北島マヤも月影先生も姫川亜弓もみんな見事なキチガイです。
だからこそ、面白い。

「ガラスの仮面」のドラマのエンディングのスタッフロールが流れるところで、北島マヤが線路を歩くシーンが流れている。
おそらく、今こんなシーンはドラマで取れない。
何故なら、線路を歩くなんて常識ではやってはいけないことだし、危険なことだから。

一般常識ではもちろんそうだが、テレビの世界は非日常の世界。
非日常の世界であるべきものが、どんどん制約されて普通の日常社会に近づいてしまった。

こんなことは危険だとか、いちいちテレビ局にクレームを入れる視聴者にも問題がる。
子供が真似したらどうするんだ?とか言ってクレーム付けたりする。それを教えるのが親の責任なのに、それを放棄してテレビ局に責任を押し付ける
クレーマー視聴者。

わざわざお金を払って、普通の人を見たいか?ということですよ。
昔、プッツン女優と呼ばれた人がいた。藤谷美和子や石原真理子のような人達。
今見なくなったね。
逆に、覚せい剤なんかで逮捕されるような悪い意味でのキチガイは普通に芸能界に復帰したりする。

フィクションの世界に一般常識を押し付けたら面白くなくなる。キチガイが非日常を演じてこそ面白くなる。

今、日本の芸能界は見た目の良い人達ばっかりでキチガイが不足している。