労働でタネ銭を稼いだら投資で稼げ | キジバトのさえずり(鳩に執着する男の語り)

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 社畜時代の私を振り返ると、一生涯、どこかに勤めてお給料をもらい、そのお金で生活するものだと思い込んでいた。しかし、現在のような自営業(2019年4月~)をしていると、その考え方は誤りだったと確信する。資本主義社会においては、ただの使用人の立場で終わってしまうからだ。

 幸いにも自分のやりたい職に就けて、それなりの待遇が保証されているなら、そういう生活でもよい。しかし、そんな人はまれであって、ほとんどの人は毎日の労働で心身をむしばまれている。労働なんてしたくないが、そうしないことには生活費を稼げない。だから、社畜なんて言葉を使って自嘲しつつ、毎日の苦役に耐える。私はずっと、そういう世界で暮らしていた。

 が、約20年に及ぶ、その社畜生活を卒業した現在、私は個人事業主としていくつかの仕事をこなして生活費を稼いでいる。特に、昨年6月から始めた株式投資の成績がよくて、今後、最も有望な稼ぎ口として期待を寄せている。

 長期投資をメインにしているが、短期投資も好きで、毎日、株を売買している。その稼働時間はといえば、ほとんどが数十分で終わる。それで大体、税引後1万数千円は稼げる。ここ最近はそんな風にして、生活費を日々稼いでいる。

 長期投資と短期投資の利益が毎日積み上がってその投資資金が増えていき、投資効率が日々よくなっていく。

 どんどん、儲かる仕組みになっている。

 社畜時代には考えられない稼ぎ方だ。

 この調子で10年20年と過ごせたら、もはや、私はお金稼ぎから解放される。

 何もしなくてよい。今、そういう世界に指をかけている。そんな手応えがある。

 労働というのは、この投資資金を稼ぐファーストステップであって、労働自体はいつまでも続けるものではない。

 タネ銭がたまったら、それを元手にして投資だけで生活しよう。

 それが資本主義社会で生きるうえでの最適解だ。

 自分が出資者になって誰かに働いてもらい、その分け前の一部をもらう。

 すなわち、資本家である。

 この資本家のような存在に近づこう。

 最初からそういう意識を持って社会人生活を始めていたら、私は約20年も社畜労働をする必要はなかった。その半分の10年でタネ銭を集められたはずだ。いや、もっと効率的に動いていたら5年で済んだろう。

 株式投資を始めてから、ようやっと資本主義社会の構造が見えてきた。

 ただの労働者だとその景色はいつまでたっても見えてこない。