■アニメ『3月のライオン』の「Chapter.29 ほんの少しの水」(第14話)
・学校の屋上に至る階段に座って、一人でパンと牛乳を飲み食いしている桐山。
その寂しい姿を目にした担任教師(林田高志先生)が、桐山に声をかけるシーンで、鳩の群れが飛び去っていくアニメーションが挿入される。
・二海堂晴信(にかいどうはるのぶ)と島田 開(しまだかい)の2人が、歩きながら話しているシーンに、鳩の群れが飛び去っていくアニメーションが挿入される。
↑桐山の「独りご飯」と、二階堂と島田の会話は、別々のシーンであるにもかかわらず、同じ鳩の群れのアニメーションを挿入することによって、一つの流れを生み出している。
思い悩む桐山と、その桐山のことを心配する、二階堂と島田の心情が、鳩の姿を通じて、つながるのだ。