猿払村営野球場 | ふじものブログ

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道北遠征最終日。

猿払村営野球場へファイターズチャンピオンシップ宗谷支部予選を見に行くことに。

当初は稚内で行われるはずだった高松宮賜杯2部大会を見に行くつもりでいたけど、4月の終わりに会期の延期が発表されてしまう。宗谷地方で他の大会がないか調べていたところ、この大会にたどり着いた。


最初はタイムズカーシェアで行くつもりにしていたが、のちに路線バスで行けることが分かった。バスで行けるならそれに越したことはない。ただし第1便は9:30発と遅め。

なので朝の時間を利用してノシャップ公園にあるソフトボール場までジョギングしてみることにした。ここで学童野球でも行われているとしたら、最北の野球場ということになるだろう。


5時半。宿を出て北に向かうが、まだ市街地なのにシカに出くわす


デカい。近付いても逃げない…

走ること30分ほどでノシャップ公園着。
ここも鹿でいっぱい。
まるで奈良公園のようだけど、エゾシカなので糞は奈良公園のとは違って犬の糞並に大きい。黄土色。そこらじゅうに転がっている。スマホでも見ながら歩こうものならうっかり踏んでしまいそうになる。
そんな糞に気を付けながらソフトボール場へ。
本部席もある立派な作り。
Google Mapによると西側にもソフトボール場がもう1つあるように見えるが、こちらは原野に返っているようだった。

ここから南側を見ると、稚内市街の西側にそびえる丘陵がストンと落ちているのが興味深い。
大学生チャリダー時代の話。
稚内のキャンプ場はあの丘陵地帯の上にあり、せっかく市街地の銭湯で1日の汗を流しても、またキャンプ場に上がるのに汗だくになったものだった。そしてキャンプ場にはキツネが多く、テントを破って食料を盗まれるのがお決まりのコースだった。所属していたサークル内では稚内のキャンプ場の評判はすこぶる悪かった。あの丘陵を見ているとそんなことを思い出す。

せっかくノシャップ公園まで来たのでノシャップ岬まで足を伸ばし記念撮影。

▽1993/07/2_

▽2024/07/07
モニュメントはほぼそのままだけど、場所は微妙に変わったよう。
復路は海べりに走って防波堤ドームに寄って帰る。かつてはライダーや自転車旅行者が軒を連ねるようにテントを張った防波堤ドームだけど、今は旅行者の減少に加え、野宿も禁止されたので地元の人の散歩コースになっているよう。

来て思い出した。
この防波堤ドームにテントの張る場所がなくなってしまうと、この向かいにある公園にテントを張らざるを得なくなるのだ。そうするとせっかくの雨風がしのげるドームの強みがなくなってしまう。なので防波堤ドームにテントを張るなら早めに稚内入りするのが暗黙のルールだった。1994年とか1995年ぐらいの話。
今ではそんな喧騒を忘れさせるほどひっそりとしている防波堤ドーム。そしてシカ。ホンマどこにでもいる。

宿に戻ってシャワー浴びて9時に出発。
稚内駅構内の宗谷バスの案内所ではあらかじめ乗車券を買うことができた。PayPay利用可。あまり現金は使いたくないので助かる。
浜頓別ゆきのバスは宗谷岬を経由する。
今日は日曜日。窓口のおねいさんに混雑するかどうか聞いてみたところ、この時間は札幌からのバスや列車がまだ到着していないので、それほど混雑しないとのこと。それより午後イチの便が混むのだそう。
おねいさんの言う通り9:30発の浜頓別ゆきは10名ほどの乗車。少ない。
そのうち8名が宗谷岬で降りた。
今回は窓から見送るだけ。もう何度も行ってるし、観光客目当ての土産屋があるぐらいなのでそれほど強く行きたいとは思わない。

本来ならターミナルのある鬼志別まで乗りたいところだったが、球場は1つ手前の「国民健康保険病院前」で降りたほうが近いようなのでそちらで下車。こうしたちょっとのことでタイミングよく試合に間に合うことがある。
球場はここから歩いて5分の一等地。
外野にたどり着いたそのときに第2試合の猿払チャンプスジュニア×稚内ファイターズが始まった。


▽球場外観

▽球場全景

規格の表記なし/照明6基

土手盛りのスタンドは応援に来た家族で賑わっている。どちらもスピーカーを使った応援を展開。この大会にはアナウンスがないが、応援で選手名をコールするので下の名前だけは把握することができる。



外野にスコアボードとカウントはなく、ガラス張りの本部席から掲示する方式。
金網ネットもあるので恐ろしく見にくい。しかし応援に来た家族はわが子の活躍が第一なのであまりスコアはあまり気にしていないように見えた。

何の準備もできないまま試合が始まったので、とりあえず得点を数えるのみ。
観戦した第2試合は、
稚内ファイターズ40-3猿払チャンプスジュニア(3回コールド)
のはずだが、このスコアボードなので自信がない。終了後に本部席で聞いてみたらちゃんと合っていた。

試合終了12:53
引き上げる猿払チャンプスジュニアナインの「拷問だったよ~」の声が切なかった…

第3試合の決勝は、先ほどの勝者の稚内ファイターズ×稚内スポーツ少年団の対戦。この試合の勝者がエスコンでのトーナメント大会に出場する。
13:33開始。この試合からちゃんとスコアを付けだしたが、先ほどのバス停から14:39のバスで帰らなければならない。なので試合が13:33に始まった時点で決勝を最後まで見るのはあきらめていた。
自分の中のルールではスコア付けの如何に関わらず「試合の半分以上を見る」ことで踏破としているので、第2試合を見たことでも踏破にはなるけど大差コールドゲームではちょっと物足りないなぁと…。
こんなことならレンタカーかカーシェアで来たほうがよかったかなと思ったけど、来年度に控えている昇格を思うと、プライベートで違反や事故のリスクのあることをしたくない。なにより仕事以外で運転はしたくないのだ。

14:28、稚内ファイターズ11-1稚内スポーツ少年団 となった3表途中に球場を後にした。

国民健康保険病院前14:39の稚内駅前ゆきバスに乗車。行きと同じバスだった。あれから浜頓別を往復してきたのか…

乗客は私含め2名だけだったが、宗谷岬からはたくさんの乗車があり、たちまち席が埋まった。
稚内駅を午後イチの便で来た人たちの帰りなのだろう。あの宗谷バスの窓口のおねいさんの言う通りだった。



そんなバスを「自動車学校前」で降車。1,390円。

バスは1日4本しか来ない。今乗って来たのが最終便。

このバス停から30分歩いて稚内空港まで行き、千歳乗り継ぎで帰名。

稚内空港17:05=(ANA4844)=18:00千歳空港
千歳空港19:25=(ANA714)=21:05中部空港

新千歳~中部は4月下旬に1席だけ残っていた特典航空券を予約。稚内~新千歳は特典航空券に空きがなく、バリューも高いのしかなかったので、ヤフオクで株主優待券を1,300円で買って株主優待枠で買った。14,320円。高いようだけど名古屋までのトータルで考えると安い。
稚内って札幌からでも遠いところなのに、飛行機なら夕方に出てもその日のうちに名古屋に帰れるのが少し不思議だった。
今日の猿払最高気温21℃。午後からは風が出てもっと寒く感じた。長袖ロンTで耐えたけど、選手の家族はジャンパーやパーカーを着てる人が多かった。半袖着てたのは宗谷岬帰りの観光地ぐらい。
一方の名古屋の今日の最高気温38℃。帰るのが少し恐い。千歳ゆきの飛行機は少し遅れて17:21にドアが閉まった。
みなさま、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。


【追記】
稚内からの便は新千歳空港上空の悪天候の為にかなり揺れた。
千歳上空の悪天候はしばらく続き、乗り継ぐ予定だった19:25発の中部ゆきも20分ほど遅れたのだけど、可哀想だったのは18:40発の女満別空港ゆきに乗り継ぐ予定だった乗客。なんと欠航になってしまっていた。
この瞬間に自動車学校前バス停で見たこの標識を思い出した。

稚内空港から女満別空港に程近い網走までは315キロもある。道内を飛行機で乗り継ぎなんて、と思うかもしれないけど、クルマで行ったらどれほど時間のかかることか。呆然としていたその乗客の気持ちがよく分かった。
北海道のスケールのデカさを感じる瞬間だった。