青森乗りつぶしの旅 | ふじものブログ

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東北4日目。
この日の青森大会は「調整日」のために試合は行われない。
秋田まで戻って、能代球場か八橋球場で秋田大会を見ようかと思ったが、どうも予報が芳しくない。
きのう普通列車で4時間かけて来た道のりを戻って中止食らった日には目も当てられない。ここは切り替えて、青森乗りつぶしの旅に出ることにした。

ちょっと見づらいけどプランはこんな感じ。
津軽鉄道で津軽中里まで出て、奥津軽いまべつ駅まで路線バスでトラバース。
津軽線を三厩まで往復して、蟹田からフェリーで脇野沢へ。
あとはバスで大湊へ出て、大湊線で今夜の泊地の八戸へってプラン。


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まずは弘前を5:39の五能線に乗り、五所川原6:24着。
ここから6:30発の津軽鉄道で津軽中里へ。
車内で買った乗車券はパンチ式の補充券だった。松電バイト時代に同じタイプのものを扱ってたので懐かしい。


まっすぐ乗っていっても、津軽中里からは同じバスになってしまうので、金木で途中下車して斜陽館を見物してから津軽中里に向かった。


▽津軽中里7:44着。
奥津軽いまべつ行きのバスは8:45。
近くにコンビニ等もなく、この薄暗い待合室で1時間を過ごした。
計画したときから覚悟していたことだけど、今回の行程ではこんなふうに長い待ち時間がたびたび発生する。
けど、本数の少ない津軽中里~奥津軽いまべつのバスと、蟹田~脇野沢のむつ湾フェリーを組み合わせて旅をしようとするとこのプランしかなく、致し方ない。ヒマつぶしの本を持ってきてよかった。
なお、ここで秋田大会順延の報が入った。


▽津軽中里8:45発の奥津軽いまべつ行きバス
新幹線開業に合わせて開設された路線だが、利用の低迷が度々伝えられている。この日も乗客は私一人だった。料金は1200円。


バスは津軽半島の鞍部を越え、奥津軽いまべつ駅9:40着。豪奢な駅舎と路線バスのアンバランスさがいい。


噂に聞いていたが、本当に人がいない。

それでも新幹線停車駅である以上、それなりの設備と人員を配置しなきゃいけない。それがかえって寒々しさを演出する…

ここで隣接する津軽二股駅12:09発の三厩行きまでおよそ二時間半の待ち。
時間は9:40。三厩までタクシーを飛ばせば、三厩10:35発の龍飛岬灯台ゆきのバスに乗れそう。タクシー代が3000円ほどかかるが、ここでタクシーを使えば当初の予定を変えることなく龍飛岬にも行ける。

観光案内所の方にタクシー呼んでもらったところ、タクシーは出払っていて、三厩10:35のバスには間に合いそうにないとのこと。
聞けば今別町にはタクシーが1台しかないそうで、その1台が出ていってしまうと、もうおしまいなのだそう。
階段国道は見てみたかったが、あいにくの空模様で、お金かけて龍飛岬まで行っても北海道は見えないだろう。節約したと思って今回は龍飛岬は諦めることにした。

新幹線駅の待合室で1時間余りを過ごし、11時の開店と同時に道の駅のレストランに行って「はやぶさ定食(1000円)」で昼食。


ふたたび待合室に戻って40分ほどを過ごし、
12:09、ようやくやってきた三厩ゆきのディーゼルカーに乗車した。


列車は三厩に12:24着。
駅前には12:34発の龍飛岬灯台ゆきのバスも待機していて、ふたたび階段国道の誘惑にかられたが、結局来た列車で戻った。
ここで折り返さないと、一日2本のむつ湾フェリーには乗れないのだ。

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蟹田13:26着。
二年前までは特急列車が来ていたとあって、やたらと長いホームが印象に残った。


ここから歩いて20分ほどで蟹田港フェリーターミナル着。


なんで不動産屋ののぼりが立ってるのだろうと思ってたけど、中に入って合点が入った。
タワーの部分はテナントになっていて、三階以上の部分は空店舗になっているのだ。階段があったからのぼろうとしたけど、テナントのない3階以上は入れないようロープがしてあった。見た感じエレベーターも見当たらなかったけど、ひょっとしてエレベーターもないのかな…
ここで商売するのはなかなか厳しいんでは。

一階のカウンターでチケット(1770円)を買い求めフェリーへ。


ボーディングブリッジもなく、徒歩客も甲板から乗船する方式。
出港間際の時間だったが、車両甲板には観光バスが1台停まってるきりだった。



▽客室
桟敷席を予想していたが、座席スタイルだった。
しかもシートピッチが狭く、リクライニングも効かないので窮屈この上なかった。定員の都合なのかなぁ。
せっかくの船旅なのに、なんだか窮屈な1時間だった。


▽脇野沢港15:00着


大湊へ出るバスは16:38までないので、またしてもフェリーターミナルの待合室で1時間半を過ごし、ようやくやってきたJRバスで大湊駅へ(1650円)。


大湊駅へ着く直前、バスの窓から美味しそうな洋食屋さんを見つけた。
その名も「美味小屋 蛮」。ネットで調べたところ「アランドロンカレー」ってのが名物らしい。
すぐさま駅から引き返し、マスターに列車までの30分の間に食事できるか聴いてみたら「なんとかok」とのこと。
人なつっこく、それでいて上品なマスターは色んなおしゃべりをしながらカレーを作ってくれた。

▽アランドロンカレー


ちょっとぶれてるけど、ご飯の上の玉を割ると中からチーズ入りのハンバーグがとろーり。


絶品のハンバーグカレーでした。
この画像を撮っていいかご主人に尋ねたところ、「僕がこっちから撮ってあげるよ」とのお返事。その発想はなかったわw
もっとゆっくり食べたかったし、もっとゆっくり喋りたかったけど、30分という限られた時間の中だから濃密な時間が過ごせたのかも。
下北、思い出深い旅となりました。


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食事終了18:05。
急いで駅に戻り、大湊を18:13の快速しもきたで宿泊地の八戸へと向かいました。

待ち時間が長く、効率の悪い乗継ぎ旅だったけど、これで東北地方の鉄道で乗ったことがないのは、田沢湖線(秋田新幹線)と、由利高原鉄道、それから東北新幹線八戸以北の三つだけとなりました。未乗の区間が減って行くのはうれしいようでさみしい。
特にこんな日は。下北、また来なきゃ。

明日は最終日。
六戸で青森大会見てから帰りたいと思います。