こんにちは。
司馬遼太郎さんの『街道をゆく』43冊を読み終えました。
『街道をゆく』は1971(昭和46)年から1996(平成8)年まで、週刊朝日に読み切りのかたちで連載された司馬さんの紀行エッセイです。
旅行先は国内だけでなく、朝鮮半島、中国、モンゴル、台湾からオランダ、アイルランド、スペイン、ポルトガル、アメリカと海外まで広がっていて、小説を執筆するかたわら、よくここまで取材されたと感心してしまいます。
司馬さんのペンネームは史記を書いた司馬遷に由来するのは有名な話です。その司馬遷に倣ってか、『街道をゆく』もその土地にちなんだ人物の痕跡を訪ね、司馬さんならでは論評が語られるという内容です。
中身を読んでみると、ある意味雑学の宝庫でもあります。
室町後期に日本にやって来た南蛮とはスペイン・ポルトガルを指し、戦国後期に訪れてきたオランダ・イギリス人は紅毛(こうもう)と呼称された。
とか、
弥生式土器が初めて発見された文京区弥生町は、明治になって名づけられた町名で、その場所は江戸時代には水戸藩の中屋敷があった。
などなど。
まあ、一度読んだだけで全部を記憶できるような頭脳の持ち主ではないので、再読・再々読することになると思います(^^ゞ
さて当面の問題は、寝室に積んである43冊をどこにしまっておくかということです…(書棚はとっくにいっぱいです)。
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m