
いよいよ羽織の上にショールをかけて出かける季節になりました。
手袋をつける日も、そろそろでしょうか。
私は日々、ちびっ子たちを教えています。
保護者の方から「うちの子、日本舞踊が好きみたいで」と言っていただけることが多く、とてもありがたいのですが、お稽古の最中に「本当に好きなのかな?」と疑ってしまうこともしばしばあります。
思えば私自身、小さい頃はバレエがいちばん好きで、他のお稽古と掛け持ちしていると、つい気持ちがバレエに向きすぎて集中できなかったものです。今思うと、先生方に大変失礼な生徒だったと反省。
でも、踊ること自体はずっと好きでした。その気持ちが今の仕事につながっているのだと思います。
習い事をするのなら、一生懸命向き合うことに価値があります。
自分より上手な子がいたときに、あきらめるのか、それともさらに努力するのか。
そもそもその習い事が自分に向いているのか、向いていないのか。
それを知るだけでも、その子のこれからの人生の「生きやすさ」は大きく変わると思うのです。
親の立場からすれば「勉強もしっかりしてほしい」と思うのは当然ですが、学校以外の“何か”が、その子の人生の支えになることもあります。
稽古中に「ほんとに好き?」と疑ってしまった子が、舞台で堂々と踊る姿を見たとき。
思わず「疑ってごめんね…」と心の中で謝るのですが、その瞬間こそ、教えていて良かったと思えるひとときです。
「好き」という気持ちは、その人を大きく育ててくれますね。