藤間流日本舞踊教室 藤間明海「 日本舞踊と着物のおはなし」

藤間流日本舞踊教室 藤間明海「 日本舞踊と着物のおはなし」

日本舞踊と着物の生活を、日々綴っています。
日本舞踊の楽しさや美しさを、どんどん発信していきたいと思います。




台風より、線状降水帯が心配です。

皆様、どうぞ大事なくお過ごしください。


お盆を迎え、街の雰囲気が少し変わり、いつもとは違う人の流れを感じます。


東京のお盆は7月なので、私は特に何かするわけではないのですが、どこかで8月のお盆が本番?のような感じがします。

家族が集まって、一緒に過ごしたりするせいでしょうか?

お盆は、ご先祖さまをお迎えして、またお送りする日本の習慣です。
子どもの頃は、祖父母に言われるままお墓参りをしたり、仏壇に手を合わせたりしていました。
けれど、年齢を重ね、家族や大切な方を見送る経験をすると、お盆に対する気持ちも少しずつ変わってきました。

こうして今、自分がここにいるのも、ずっと前からつながっているバトンのおかげなのだと感じます。
普段の生活では、なかなか立ち止まって考えることもありませんが、お盆になると、亡くなった方のことを思い出したり、昔の出来事を懐かしく思ったりします。

そして、日本舞踊を教えている私にとっては、こうした季節の行事も、踊りとどこかつながっているように感じています。

昔の人が大切にしてきた季節の感じ方や、暮らしの中の習慣。
振りや所作を覚えるだけではなく、季節を感じたり、人を想ったりする心も、一緒に伝えていけたらいいなぁ。
そして、自分もまた、受け取ったものを次へ渡していく側になったのだな、と最近はよく感じるようになりました。

お盆は、少し立ち止まって、これまでのことを思い出す時間。

そして、今ここにいることに感謝して、これまでバトンをつないでくださった方々を思いながら、静かに手を合わせたいと思います。