

今月の歌舞伎座は、毎年楽しみにしている團菊祭。
今年はさらに、ご子息・左近さんの辰之助ご襲名という、おめでたい興行となりました。
劇場に入ると、まず目を引くのが襲名の祝幕。
今回の青い龍の幕は、とても華やかで、若々しさの中に柔らかな力強さを感じる素敵なものでした。
祝幕は、それぞれご縁のある方が贈られ、制作されるので、色合いや意匠にもそれぞれの個性が出ます。襲名興行ならではの楽しみのひとつですね。
私が拝見した日は客席も満席。
着物姿の方も多く、歌舞伎座でさまざまなお着物を眺めるのも、観劇の楽しみのひとつです。
特に襲名公演では、一階席に華やかな礼装が多い印象があります。襲名にちなんだ柄や色を選ばれている方を見かけると、「着物って素敵だなぁ」と改めて感じます。
最近は浴衣での観劇の日ができたり、三階席ではカジュアルな装いも増えて、それはそれで気軽に楽しめて嬉しいもの。けれど、やはり礼装ならではの華やかさには特別な魅力があります。
毎日のように着物を着ている私でも、「暑い」「重い」「準備が大変」と、つい礼装から遠ざかってしまいがち。
でも今回、装う楽しさも、人の装いを見る楽しさも、どちらも大切だなぁと思いました。