お稽古場の掃除 | 藤間流日本舞踊教室 藤間明海「 日本舞踊と着物のおはなし」

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日本舞踊と着物の生活を、日々綴っています。
日本舞踊の楽しさや美しさを、どんどん発信していきたいと思います。



 四月がこんなに暑かったら、夏が思いやられます。

すでに浴衣でお稽古したいくらいですが、夏に着るものがなくなってしまうので、必死にこらえております。 


 姉弟子が劇団の日舞部のお稽古で、私のお稽古場を借りてくださいます。在宅のときは、楽しそうなお稽古の様子をもれ聞きながら、皆さんの上達を見守っております。先生によってもお稽古の雰囲気は全然違うので、面白いです。

 劇団の役者さんの中には、大学の先輩もいらしゃるので、はじめからお稽古終わりには、舞台の拭き掃除をすることを申し出て頂きました。いつもお稽古場をキレイにする心構えに、感激し、お願いしております。

 私自身も舞台を糠袋で拭くのですが、やはりそうすることで愛着もわくし、舞台を大切にしようと思います。 


私の出身大学では、私のいた当時は、狂言と日本舞踊は必修で、お稽古のはじめには所作舞台を乾拭きしたり、糠袋で磨いたりしてました。「舞台をきれいにしたら踊りもうまくなる」と、師匠も話して下さいましたが、心構えとして必要なことだったんだなぁと思います。 


 今では、コストや時間が優先されて、母校でも所作舞台でない部屋でお稽古していることもあり、お掃除は私がすることがあっても、生徒にさせることはほとんどありません。


 私も大切なことを、伝えてきれてないなぁと気が付きました。

 ちょっと回り道をしても、大切なことは伝えてい

きたいです。