超高齢化社会のテーマ
世界に誇れていた日本人の平均寿命の正当性はさておき、健康寿命を上げることが何よりの願いであります。前にも記しましたが、健康寿命とは平均寿命から病気や寝たきりの期間を差し引いた健康な期間のことです。
現在、何らかの介護が必要な認知症の方は全国に462万人といわれています。未だ根本的な治療法はなく、医療の進歩や漢方薬の有効活用で、この人数が低下すればと強く願うばかりです。
認知症になりやすい人は?
高血圧、糖尿病およびその予備群で約3倍と発症のリスクが高まる報告があり、肥満、心疾患、動脈硬化、高脂血症、喫煙などが認知症のリスクを高める要因となっています。また視力の低下により頭への刺激、運動、社会的活動が減り、それが認知症のリスクの上昇につながる可能性があると米国疫学雑誌に掲載されました。度数の合ったメガネを使用し、テレビ・パソコンなどで目を酷使しなように心がけたいですね。
良く噛んで食養生
良い眠り、適度な運動、社会とかかわり毎日を生き生きと暮らすこと。食習慣では、魚の摂取、野菜(ビタミンC・E)、ワインの摂取が予防に良いそうです。また、良く「噛むこと」噛む回数と増やすことをお勧めします。噛むことは消化吸収に大切なだけでなく、各臓器の消化液の分泌を促進し、脳内の血液量の増加、覚醒、リラックス効果、歯を丈夫にし、ボケ、視力低下、虫歯、ガンなどを予防し、大脳の働きを活発にし、ダイエット効果もあります。さらに歯が減ると脳も委縮しますので、歯を大切にしましょう。
認知症の改善と予防
度々メディアでも紹介されますが、「抑肝散」という漢方薬が有名です。認知症の方のイライラや不安感、興奮などに一定の効果があることが分かってきています。
その他にも色々と漢方薬がございますので、是非一度ご相談くださいませ。