昨日のブログからの続きになります。



 さてさて、マティス展照れ

 

世界最大規模の

マティス・コレクションを所蔵する

フランスはパリ、

ポンピドゥー・センターの協力を得て

開催された展覧会。

 

20年ぶりの大規模な回顧展だそうです。

 

 

 

暑さのせい?

 

少し頭痛がして来たので

早々とロキソニンを服用。

  

でもこれで安心。

きっと観終わっても

もう頭痛は来ないはず音譜

 

自分の身体との向き合い方も

こなれてきました。

 

 

音声ガイドを借りて

いざ中へ。

 

 

今回の音声ガイドは

上白石萌歌さん。

 

 

お姉さんの上白石萌音さんより

少しだけトーンが低めで

穏やかな落ち着いた語り。

耳馴染みがとても良かったです音譜

 

 

 

フランスで生まれたマティスは

20歳から画家の道を志したそうです。

 

ひとつのやり方に拘ることなく、

あらゆる技法を取り込んでいったマティス。

 

ブロ友hono*さんのブログで

今回予習させていただいたのですが、

 

彼は「とにかくやってみよう!」という
アグレッシブな人だったようで、
柔軟に様々なことに
チャレンジをしていた人だったらしい上差し
 
 

 例えば

ポール・シニャックに影響を受け

点描にチャレンジ。

 

 

「豪奢、静寂、逸楽」

 

 

 

ちなみに シニャックの点描はこちら。

 

 

こちらはアーティゾン美術館にて

いつか見た「コンカルノー港」

という作品ですが、

色合いも似てますね目

 

 

 

ただ、こうして点描にも

チャレンジしたマティスでしたが、

色彩とデッサンの折り合いがつかなかった

とかなんとかで、

点描はすっぱりやめてしまいます。



 

この直後、

筆触を荒々しく変化させ

「フォーヴィスム(野獣派)」

と呼ばれる様式に進み、

大注目を浴びることとなるのですが、

 

 

フォーヴィズムって

一体なにニコ???

 

 

 

それではここで、

ちょっとだけ絵画の歴史について振り返って

みたいと思いまーす指差し

 

 

 

もともと絵画って、

大昔はモノを観たまま

リアルに描くのが主流でした。

 

例えば、

ミレー「落穂拾い」

なんかが代表的ですかね目

 

 

しかし写真の登場により、

だんだん画家達は写実的な必要性を

感じなくなり、

あまりリアルな絵を

描かなくなったんです。

 

そんなこんなで登場して来たのが

モネやゴッホのような

印象派と呼ばれる絵画技法。

 

画家自身の感覚で

感じた光景や感性を絵画に表現してます。

形も色も被写体などから

受けた印象で描くってやつ。

 

例えばこちら、

モネ「日の出」

 

ただ、

写実絵画が主流だった当時、

この絵はどっからどうみても

塗りかけにしか見えず・・・

 

アカデミーからは

「未完成だ、汚らしい」と批判され、

侮辱を込めて「印象派」と

呼ばれたらしいのですが、

 

だんだんと認められ評価され始めて

今日ではもはや印象絵画は

当たり前のようになってますよねキラキラ

 



そして、

 

この印象派の流れに続いて

登場したのが

「フォービズム」

とよばれる芸術活動で、

 

なんとマティスは

それを確立させた

リーダー的存在なんですって!!

 

 

スミマセン、脱線しましたが

フォービズム

今回とても楽しみにしていたんですハート


 して、

その特徴はなんと言っても

強烈な色彩!

 

 

「ラ・フランス」

 

 

 

また、

現実には存在しない

色彩感覚の色使い。

 

 

「ダンス II」

(※こちらは出展作品ではありません)

 

 

 

 

 

「豪奢I」

 

思いつくままに

色を載せていった?

 

この辺りが

まさにマティスが

”色彩の魔術師”と呼ばれる所以だそうな。

 


 

ただし、マティスは

最初にも書きましたが

チャレンジする男!

 

 

 ピカソの影響で

キュビスムっぽいのを描いたりね。

 

 

白とバラ色の頭部」

 

 

こちら、気に入ったので

ポストカードを買っちゃいました照れ

 

そういえばネット情報によると、

マティスとピカソは

同時代を生きた宿命のライバルであり、

唯一無二の友人同士。

憎まれ口をたたきあっていても、

同じ方向を見つめながら、

でもあくまでも

違うものを描き続けていたそうですよ〜。

 



 

ドローイングも素敵でしたおねがい

 

 

 

 

 

他、

 彫刻にも手を出してました、彼おいで

 

※写真お借りしました

 

 


さらに晩年には切り紙絵という

新たな技法を発明。

 


「イカロス」

 

 

そしてなんと、

ヴァンスのロザリオ礼拝堂

プロジェクトまで携わったのだと。

 

 

ドローイング、彫刻、切り紙絵など、

これまでに探求してきた技法を駆使して、

光と色と線が融合する空間の創出を。

 

 

今回、展示の最後に

礼拝堂の映像が観れるブースが

あったのですが、


青と黄色の光あふれる空間が

とても素敵な礼拝堂でしたおねがい

 

 

 

 

 以下は

 私が気に入った作品を載せちゃいますハート

 

 

 

 

「赤いキュロットのオダリスク」

 

 




「若い女性と白い毛皮の外套」

 

 



 

 

「自画像」

 

 

 

「夢」

 

 

 

 

「眠る女性」

 

 

 

 

 

「緑色の食器戸棚と静物」

 

 

 

最後になりましたが、

今回は図録を購入致しまして、

3種類の表紙バージョンがあったのですが、

私はこちらを。

 

 

「座るバラ色の裸婦」

 

裸婦のポーズもそうですが、

セクシーな色使いで

今回気に入った絵画のひとつですキスマーク

 

 

 

 

ここで

ひとつ気付いたことが・・・。

 

 

 

私はかつて

あんなにも裸の絵を嫌悪していたのに、

今ではお気に入りの絵画に

裸多し!!


 

近年の展覧会で観た

ピカソもエゴン・シーレも、

一番気に入った絵は裸だったし、

 

今回のマティスも

そうだなんてねーーーーニヤニヤ

 

 

 

人って変わるもんですねバイバイ