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313系番台区分
313系は内装以外にも車両編成数、製造年数、その他オプションによって非常に細かく番台区分がなされています。
313系の番台区分を完璧にマスターすればJR東海エリアが100倍楽しくなるでしょう。
・0番台
0番台は東海道本線の快速用車両として投入されました。
2006年に313系5000番台が投入されてからは、普通運用をメインに活躍しています。
武豊線が電化されてからは区間快速として乗り入れることもあります。
・300番台
0番台の増結編成として投入されました。基本的の他の編成と併結して運行されます。
2024年4月現在静岡車両区への転属が進んでおり、編成番号もK編成に改められました。
どのような運用に入るかは不明ですが、ワンマン運転には対応していないため東海道本線や御殿場線での活躍がメインになると思われます。
・1000番台
1000番台は神領車両区に投入され、中央本線の中津川から名古屋間で使用されていました。
315系の投入に伴い、現在は東海道本線名古屋地区、武豊線での運用がメインとなっています。
1000番台は0番台の車端部にロングシートを取り付けた車両ですが、トイレが設置されているクハ312形はトイレの対面が固定クロスシートのため、0番台に分類されています。
・1100番台
1100番台は1000番台の増備車です。神領車両区に2編成投入された後、4次車以降は大垣車両区に投入され東海道本線の普通運用を中心に使用されています。
3度にわたって投入された唯一の番台です。
トイレが設置されているクハ312形は400番台に区分されています。
これはコンプレッサーが分散されて設置されたことによりクハ312形300番台に近い仕様となったため、300番台の増備車として400番台が割り振られました。
4次車以降に投入された編成(B6編成、J編成)はロングシートにスタンションポールが設置され、発電ブレーキも搭載されています。
・1500番台
1000番台の3両編成バージョンです。
元々は中央本線の名古屋から中津川での運用をメインに使用されていましたが、2022年に大垣車両区に転属し東海道本線の普通運用を中心に使用されています。
東海道本線では3両編成の運用は存在しないため、3+3の半固定編成で使用されています。
・1600番台
1500番台の増備車です。こちらも1500番台同様2022年に大垣車両区に転属し、東海道本線の普通運用を中心に使用されています。
・1700番台
民営化後もお古の車両しか投入されない飯田線で唯一新規投入された車両です。
飯田線での運用を考慮し、発電ブレーキとセラミック噴射機を搭載しています。
また、寒冷地での運用を考慮し霜取りパンタグラフと除雪機を搭載しています。
3両編成の313系で唯一霜取りパンタグラフを搭載しています。
・1300番台
1000番台グループでは唯一の2両編成です。
B400編成グループは増結編成として投入され、主に中央本線の名古屋から中津川で使用されていました。
当初ワンマン運転は準備状態でしたが、ワンマン運転対応工事が行われ、静岡車両区に転属しました。
B500編成グループはワンマン運転に対応したローカル線向け車両です。半自動ドアのボタンは大型のものに変更されたほか、運賃案内表示器は液晶式のものが採用されました。
液晶式の運賃案内表示器は3000番台にもフィードバックされました。
・2500番台
静岡地区向けのロングシート車両である2000番台グループの基本編成です。
クハ312形のみ2300番台に分類されています。
・2600番台
御殿場線、身延線での運用を考慮し、2500番台に発電ブレーキを搭載した編成となっています。
・2300番台
御殿場線、身延線といったローカル線区での運用を考慮し、2両編成となっています。
発電ブレーキが搭載されており、ワンマン運転対応の準備も行われています。
2024年のダイヤ改正以前では、単独運用が行われていましたが、現在は211系GG編成と併結しての運用がメインとなっています。
基本的に東海道本線静岡地区で使用されおり、御殿場線や身延線に乗り入れる運用は1日1往復程度です。
・2350番台
2300番台に霜取りパンタグラフを搭載した編成です。
運用は2300番台と共通となっており、現在は身延線、御殿場線に乗り入れることはあまりありません。
一時期飯田線で代走を務めたこともありました。
・3000番台
ローカル線での運用を考慮し、セミクロスシート、ワンマン運転に対応したグループとなっています。
導入当初パンタグラフは1基のみでしたが、後に霜取りパンタグラフが追加搭載されました。
静岡車両区に所属しているV編成は御殿場線、身延線を中心に使用されています。
2024年3月のダイヤ改正で身延線の2両編成の列車は全てワンマン運転となり、御殿場線に1300番台L編成が投入されたため、メインの運用は身延線となっています。
一方、神領車両区に所属していたB301~B316編成は中央本線の中津川から塩尻、関西本線で使用されていました。
しかし、関西本線は近鉄と競合しており、セミクロスシートでは難があったため、転換クロスシートの1300番台が投入され、3000番台は大垣車両区に転属しました。
大垣車両区転属後はR編成に改番され、主に飯田線の運用に投入されました。
同時期に213系5000番台も転属して飯田線に投入されたため、119系は全て置き換えられました。
R編成は東海道本線の快速運用に使用されることも多いです。
停車駅が非常に多く加速力が求められる飯田線と、トップスピードの維持が求められる東海道本線の快速運用を両方こなす3000番台は313系の性能の高さを物語っています。
・3100番台
静岡車両区に2編成だけ投入された3000番台の増備車です。運用は3000番台と共通です。
同年に投入された313系2000番台グループと共に、113系、115系、123系といった静岡地区の国鉄型車両を置き換えました。
・5000番台
313系グループでは最長の固定6両編成で投入された5000番台は東海道本線での快速運用を考慮し、全席が転換式クロスシートとなっています。
更に新幹線で使用される車体間ダンパーを装着することで、高速運転でも快適な乗り心地を実現しています。
2012年にも追加投入され、117系を置き換えました。
・5300番台
5000番台の2両編成バージョンとして投入され、おもに増結編成として使用されています。
2022年に神明の花火開催に伴う臨時列車として、身延線に入線しました。
・8000番台
中津川と名古屋を結ぶ有料快速「セントラルライナー」用の車両として登場し、特別感を出すため見た目も内装も他の313系は異なっています。
「セントラルライナー」は2013年に廃止となってしまい、以降は他の313系、211系5000番台と共に普通運用に充てられていました。
2022年のダイヤ改正で静岡車両区に転属し、大きな話題となりました。
静岡車両区に転属した後は、211系5000番台のLL編成の一部を置き換え、東海道本線静岡地区の運用を担当しています。
313系N編成の代走として御殿場線や身延線に入線することもありました。
313系番台区分の覚え方
上記の通り313系は非常に細かく番台区分がされており、覚えることは大変です。
しかし、313系も適当に番台区分が割り振られているわけではなく、一定の規則によって割り振られています。
ここでは313系の番台区分を覚えるための方程式を伝授します。
x:4両編成、6両編成は「基本番台」
4両編成の0番台、1000番台、6両編成の5000番台は基本番台のまま割り振られています。
該当車両:0番台、1000番台、5000番台
y:2両編成は「基本番台+300番台」
0番台の2両編成バージョンが300番台、1000番台の2両編成バージョンが1300番台・・・というように2両編成は基本番台+300すればいいです。なお、3000番台は2両編成しか存在しないためこの式は当てはまりません。
該当車両:300番台、1300番台、2300番台、5300番台
z:3両編成は「基本番台+500番台」
1000番台の3両編成バージョンは1500番台、3両編成の2000番台は2500番台、というように3両編成は基本編成に+500すればいいです。
該当車両:1500番台、2500番台、8500番台
a:2006年以降に増備された車両は「x+y+z+100」
2006年以降に増備された車両は既存の313系に比べ仕様が大きく異なっているため、上記の式に100を加える必要があります。
行き先表示器がフルカラーLEDで前照灯、尾灯がHIDライト、LEDライトの車両は基本的にこの方程式が当てはまります。
なお1300番台、2000番台グループ、5000番台グループなど2006年以降に登場した番台区分はこの方程式に当てはまりません。
該当車両:1100番台、1600番台、3100番台
b:発電ブレーキなどオプションが付くと「x+y+z+a+100」
発電ブレーキなどのオプションがつくと上記の方程式に更に100を加える必要があります。
例えば2600番台は2500番台に発電ブレーキを搭載した車両のため、2500+100で2600となります。
1700番台は1600番台に発電ブレーキ、霜取りパンタグラフを搭載した車両のため、1600+100で1700番台となります。
なお、例外として2300番台に霜取りパンタグラフを搭載した車両は+50して2350番台となります。