「 ルノー クリオV6 フェイズ2 アライメント調整 」です

 

ほんとは 正式名称

 

「 クリオ V6 ルノースポール フェイズⅡ 」

 

って 言うらしいんですけどね ~ ( 笑 )

 

常連さんからの

 

「 クリオV6 買ったんで また 持っていくわ ~ 」

 

で 御入庫です

 

 

メンテの為に 、エンジンを降ろしてから

 

「 どうも 違う 」との ことですわ

 

では 受け入れでの試運転 ・・・

 

まあ そんなに 変な感じでは在りませんが ・・

 

おっしゃる通り

 

「 どうも 違う 」のは

 

なんとなく 判りました

 

では 、やりましょうね

 

 

これ ・・・・

 

「 幅広い 」ですわ ( 笑 )

 

調べてみると 「 幅 1940mm !! 」

 

う ~ ん ・・・

 

かつて 自分が

 

「 こんな幅の広い車、 日本の道 、走れるんかいな ? 」

 

と 驚いた

 

「 フェラーリ テスタロッサ 」と ほぼ同じ ・・・

 

( テスタロッサ 1970mm )

 

ちなみに ・・・ベースの 「 クリオ 」は

 

「 1640mm 」の 5ナンバーサイズ ・・

 

なんと ! 「 30センチも広げてある !!! 」

 

特徴的なオーバーフェンダーが 目立つ

 

「 930 時代のターボ 」ですら

 

カレラからの 幅の拡張 は 「 125mm 」です

 

凄いなあ ・・・

 

あ ・・・忘れてましたが ・・・

 

この車 知らない人の為に 簡単な 解説を ・・・

 

え ~ っと ・・・

 

ベース車は、ルノーの

 

ごっ~く ごく 普通の ファミリーカーの

 

「 クリオ 」です

 

( 日本では 「 クリオ 」の商標が 登録されてた為、

                         ルーテシア の名称を使用している )

 

初代の1200ccなんぞは

 

最高出力、堂々の 「 54ps 」でした ・・

 

そう、コンセプトは 

 

「 大衆のための ファミリーカー 」です

 

ただ ・・・・この車 ・・・

 

「 ベースの素性が良かった 」ので

 

派生車種が たくさん作られてゆきます

 

「 ラリーベースの為のモデル 」の

 

「 ウィリアムズ 」や 

 

ホットモデルの 「 RS 」等々 ・・・

 

そして ・・・極めつけ

 

「 突然変異 」の この 「 V6 」ですね

 

この子は ・・・ボンネット開けると ・・・

 

あれ ????

 

 

よく見えないので カバー外すと ・・・

 

   

ありゃ エンジンが無い !!!!

 

どこに行ったか? と いうと ・・

 

「 リアシートのあったところ 」に

 

「 ここ広いから 」とばかりに

 

「 V6エンジン 255ps 」を ブチ込んでます ( 爆笑 )

 

そう ・・・

 

この子 「 ミッドシップ 」なんですわ !

 

実は ルノー 、

 

「 サンク 」でも これやってまして ・・

 

発想は 天才的で 

 

「 FFのパワートレイン そのまま

                   後ろの座席に積めば

                          ミッドシップが

                           できるんじゃね 」

 

しかも コストも抑えられるし ・・・

 

と いうことで ・・・

 

MG でも 「 メトロ 6R4 」として

 

ラリーで 大活躍しましたし

 

ダイハツも シャレード ベースで

 

「 926R 」なんて 凄いのを

 

市販寸前の完成度で 作っていました

 

ただ ・・・

 

「 MG メトロ 6R4 」は 競技車両として

 

普通には 市販されず ・・・

 

「 ダイハツ 926R 」は

 

いつものように 企画そのものが潰されて ・・

 

日本では こんなのは

 

社内で ・・

 

「 何台売れるの ? 採算は取れるの ? 」と

 

責められ ・・・

 

( こんな 誰もやったこと無いもん

                    売ってみんと 判らんわ ! ! )

 

もし それを乗り越えても ・・・

 

御役所の担当者が ・・・

 

「 こんなのは まずいでしょ ?

                      事故でも起こりゃ 

                        誰が責任取るの ? 」と

 

「 絶対に 責任を取らない人間 」から 

              

「 法的に全く根拠の無い ダメ出しが出て 」

 

「 100年語り継がれる

          技術者の情熱の塊の

                     歴史的な名車 」は ・・・

 

いつものように 

 

「 歴史の闇に 消えてゆきます 」

 

ですが、

 

さすがは「 民間革命の国 フランス ! 」

 

こんなのが 

 

「 面白いやん、世界を驚かそう ! 」と

 

市販までこぎつけてしまうのが

 

「 素晴らしい 」・・そう

 

日本の風土からすると ・・・

 

「 ウラヤマシイ 」デスワ ・・・( 泣 )

 

なので、うち ・・

 

「 RUF CTR 」や 

 

「 ケーニッヒ テスタロッサ 」

 

「 カウンタック 」

 

「 XJ220 」

 

「 ミウラ S 」

 

「トヨタ2000GT 」

 

「 F40 」

 

「 BB 」

 

「 ヴァレルンガ 」

 

「 フラミリア 」

 

「 ビヴァーチェ 」

 

「 カセルタ 」

 

「 ハイエナ 」

 

等々、 結構 珍しいモデル

 

セッティングさせて いただきましたが

 

この  「 ルノー クリオV6 」は ・・

 

過去に 「 フェイズⅠ 」が 

 

たった一台だけ 入庫が在りました ・・

 

( ここで ちらっとだけ 触れてます ・・ 笑 )

 

で ・・・

 

 

とにかく レベル出します

 

 

降ろして ・・・

 

 

測定します

 

数字は ・・・あ、結構 凄い ですね

 

では 頑張りましょう

 

 

後ろと格闘 ・・

 

 

判ります ?

 

ロワアームは 何とっ !!

 

アルミの無垢材からの削り出し ・・・

 

も ~ ! レース屋さんは これだから ・・・

 

自分が 責任者なら

 

「 コストいくら掛けるんだ ! 

       スチールのプレス材か、もしくは

             既存の車種の流用は効かんのか? 」

 

と なるでしょうね ・・・

 

あ ~ 自分も じじい だわ ・・・・( 爆笑 )

 

まあ レース屋さんは

 

目の前に NC旋盤 が あって 材料があれば ・・・

 

「 削っちゃえ 」と なりますからねえ ・・・ 

 

まあ「 ワンオフ 」なら これが正解 ですけど

 

量産車は 「 コスト 」が 大事 ・・・ 

 

売らんといかんから ・・

 

作業は リアのキャンバー !

 

これも なかなか難しい ・・・

 

上手くゆかず 何度も調整して ・・・

 

終われば前に ・・・

 

 

結構 難儀してます

 

 

終わって

 



試運転 ・・・

 

オーナーさんの 意見を取り入れ

 

ちょっと 修正して ・・・

 

あとは いつもの通り

 

微修正入れて 終了です

 

いつも 差し入れまで 頂き 

 

 

恐縮です

 

家族みんなで 美味しく頂きました ( 感謝 )

 

いつもいつも有難う御座います

 

「 希少な クリオV6 嬢 」

 

大事にしてあげてくださいね

  

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