藤衣です。
久しぶりに石のご紹介です。
ロードクロサイト＝インカローズ。
ギリシャ語でロードは薔薇、クロスは色を表します。
そこから「薔薇色の人生」というキーワードがこの石にはあります。
昔、インカローズを発売し、つけた方が速攻ご成婚となった伝説の石。
この石は恋愛に非常に強いと言われています。
私の中では「恋愛がしたい」という方にはピンクトルマリンかこの石か？の二択。
今回とても美しいインカローズが手に入りましたのでリングにお仕立てしてみました。
美しすぎません？？？
インカローズは情熱の塊。
熱い熱い炎のようなエネルギーを発しています。
インカローズって色々バリエーションがあってこんなのもよく見かけるのでは？
縞縞模様のインカローズも可愛いですよね。
これはこれでチャーミング。
でもやっぱり宝石質のインカローズの美しさをみてしまうとこっちがいいな〜〜って思ってしまいます。
エネルギーを発し、熱を発しているこの石は情熱的な恋愛がしたいという方にぜひお勧めしたい石。
自分の全てをかけて、自分の魅力を最大限に発揮して。
私の世代は共感してくださる方も多いと思うけれど、恋愛至上主義のような２０代を送りましたので、このインカローズ的な恋愛にとてもシンパシーを感じます。
が、うちの子供の世代って割と冷めているというか、恋愛以外にもたくさん楽しいことがあって、別に恋愛しなかったからと言って困らないのよね。
彼がいなくても生きていけるし、友達といた方が気楽でハッピー。みたいな感覚が多数を占めている気がします。
恋愛をしたからいいとかしないからいいとか、別にどっちでもいいけど、ただ他人と本気で向き合うという勉強には恋愛というのは格好のレッスンだったように思います。
ガチンコ勝負。
真剣に向き合う。
家族とも友達ともできない部分に手が入る。
若い頃の恋愛経験があったからこそ今の人との関わりが成り立っている部分は私の場合は結構大きい。
先日、友人と話していた時のお話です。
彼女は息子さんのスポーツ人生に10数年を捧げてきました。
時間も労力もお金も。そして心も。
息子さんがスランプの時は彼女も本当に落ち込んで涙ぐむことも何度かありました。
活躍している時は自分のことよりも嬉しいと言って喜んでいました。
そんな息子さんが引退の時期を迎え、これからの人生であれほど夢中になれることがあるかな・・・と言っていました。
酷なようですが私は「ないと思う」と答えました。
だって、全身全霊で向き合ったこと。
ものすごく苦しい時期もあったからこそ嬉しい時の喜びも倍増するわけですよね。
人は楽しいことを欲しがるけど、その楽しさの裏に苦労や積み上げたものがあるから喜びも楽しさも大きい。
ただただ楽しいことってそれに比べると薄いのです。
彼女は楽しいことをさがして趣味に没頭しようとしましたが、それもなんとなく空虚感があると言っていました。
それはそうだと思います。
苦労の裏の楽しさにくらべたら楽しいだけの楽しさは軽くて薄い。
苦労を伴った本気を前にしたらどんなに楽しいことも薄らいでしまうのは仕方のないことです。
これから夢中になって追いかける何かが彼女の人生に現れた時、きっと今までの楽しさを超える体験に出会えるのかもしれません。
インカローズ的な恋愛というのはそういう感じ。
何も「苦労しろ」と言っているわけではないんですよ、誤解なきよう。
ただ、波風を立てず言いたいことも言わず、綺麗にそつなくこなす恋愛からの喜びと、本気で向き合うそれとでは違うのではないか？ということです。
本気で向き合うということはきれいごとばかりではいかないこともあるでしょうし、傷つくこともあるかもしれません。
それでも真摯に人と向き合っていくことがもたらす喜びは何にも変え難いのではないかと思います。
昨日の記事でパートナーシップには距離感と「期待しない」が大事だと書きましたが、これを体得するためにはきちんと人と本気で向き合うというプロセスが必要になってくるでしょう。
本当の自分で本当の気持ちを伝えること。そして相手の本当の部分を知って受け入れていくこと。
容易ではないかもしれないけどそうした恋愛が教えてくれることは大きいと思います。
恋愛だけに特化して書きましたが仕事や人間関係においてもそうですよね。
上っ面だけではなくて本気で追い求めることって時にはカッコ悪いかもしれませんが、
熱い想いで向き合って努力することからしか得られないことは必ずあると思うのです。
そしてこの石のもう一つの特徴として、過去の自分の傷を癒すというものがあります。
過去の傷ってどこでついたかもはやわからないものも多くありますが、人と本気で向き合って関係性を掘り下げていくと露出してくるものは結構ある。
結局はガチンコで自分の心と向き合い、目を逸らさずにやり切るということが大事なんだって教えてくれる石だということです。
逃げずにまっすぐに。
それをして初めていける場所があるはず。
人によってはそれが恋愛であり仕事であり人間関係なんでしょうけれど、どれも一緒のことです。
人と関わる限り、私たちは自分の主張と他人の主張との折り合いをつけていく。
ただただ引っ込めるのも全て自分が押し通すのも違って、ちょうど良い場所を見つけていく。
その見つける作業の時に自分を閉じないでいこう。というお話です。
薔薇色の人生というこの石のテーマはそつなく綺麗に生きていたら得られないのかもしれません。
泥臭くてもカッコ悪くても、自分の心を開いて目の前の対象と向き合うその先に開ける薔薇色の道があるのかなって思っています。
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