あまり今まで自分の製作プロセスを他人に教えることは無かった。
どこで教わったわけでもなく独学で進めてきているので人に言うとこっばずかしいというのが理由である。
それでもこの歳になるまで同じようなやり方でやってきているので、そろそろ後輩たちのためにも恥をかき捨てて公開してもいいかなと思えるようになってきた。
とはいっても初心者向けに「アフターイフェクトのいろは」なんてやるつもりはない。
普通にやっていることを書くことで、同業者が多少なりとも「こんなやり方もあるのか~」と思ってもらえる部分があればという程度である。
少なくとも周囲の映像関係者でアフターイフェクトをバリバリに使いこなしている人というのは数えるほどしかいないので…^_^;
例えば最近ではうちであまり使うことが無くなったがインターレース画像の扱い方。
ENG系カメラマンだとまだ60iで撮影している場合は多い。
プログレッシブで撮影してくださいと言ってもピンとこない人もいる。
60iで撮影して60iで編集すれば問題も少ないがCMでは30p納品することがほとんどなので問題は起こる。
AE(アフターイフェクト)に取り込んだ時フィールド補完設定をしておくと30pで撮った感じに近くなる。
設定をしてないと垂直解像度が半分になりギザギザになってしまうのだ。
また、60iを30pとして取り込んでしまうと1フレームの中に2枚の画像がミックスされた画像になりチラチラしてしまう。
画像にスケール掛けたり回転させたりすると僅かでも変な画像になってしまう。
実際、そのようになった画像を放送されているCMや番組でも見かけることがある。
このインターレースの考え方はデジタルのピクセル時代には実に解かり辛い構造なのでNTSC時代にこってり勉強した人以外はほとんど理解してないと思っても間違いない(笑)
ま、そんなテクニカルな内容をちびちびと小出ししていこうかなと思っている(*^_^*)